そして…時間は過ぎた。
それは、気が遠くなるほどの。

アースクレイドルの人間が冬眠に入り、暫くした後地球人類は異星人に勝利を収めた。
しかしその代償はとても大きかった。
異星人や宇宙怪獣に勝利は収めたものの、敵を消滅させる為に起こした行動によって
数ヵ月後に地球には衝撃波が到達すると宣告された。

それでも諦めなかった人類は、地球が持てる全ての戦力を集め衝撃波を食い止めようとした。
しかしまた見え始めた絶望の中の混乱を狙った、残党達の反乱。
邪心に取り付かれた男の、宣戦布告。
そんな中でもやはり、地球の救世主たちは諦めなかった。

だが…
救世主たちは突如姿を消した−…



僕らは救世主達が消えた世界が、
滅びの一途を辿るのを地の底から見つめていた。

ある人間は、迫りくる死から逃げた。
ある人間は、滅び行く運命から抗った。
ある人間は、何を怨んでいいのかも分からずに、怨んだ。
ある人間は、何が悲しいのかも、何が辛いのかも分からずに涙を流した。

皆必死だった。
ちっぽけな一人の人間が、何をしてもこの状況は変わりはしないのに。
それでも必死に、生きたいとただただ光に手を伸ばした。


そして地球に衝撃波は到達した。


もう抗えない。
そんな混乱に乗じて地下からの侵略者が地上を襲った。
地球の8割…いや、9割は滅んだだろう。

生き延びた人間の一部は、月へ。
月に行く事が出来なかった人間は、他のシェルター逃げたのだろうか。
しかしそれでも生き残れる人間の数など、たかは知れている。

かつて美しく、水と緑溢れていた星は、死の星となった
恐らく地獄があるとしたら、こう言う光景なのだろう

数ヵ月後には、地球上から、人間という生物は居なくなった


それから僕らは少しずつ、少しずつ
地下勢力の目を盗んで、
ソフィアが開発したマシンセルと、スーパーコンピューターメイガスで
地球の環境を管理し、戻していった。

もう何百…いや、何千だろうか…
時間なんて覚えてはいない。
数えても数えても数え切れない程の永い時間をかけて僕らは星に命を再生させた。

本当に永い時間だった。
永遠なんて言葉
信じてはいないけど、こんなのは永遠に続いて欲しくはない、そう思った事もあった。
いつか…いつか、本当にいつかはわからないけれど、この星に沢山の緑が生物が。
笑顔で暮らしていけるように…そう、願いながら僕らはこの時を過ごしてきたのを覚えている。


そしてある日事件はおきた。

地球にだいぶ緑が戻ってきた頃だ。
僕らが撒いた小さな種は芽吹いて、その種が新しい芽をその芽がまた…
そんな小さな出来事が繰り返されて、やっと小さな森があちこちに出来始めた頃だっただろうか。

この頃には、どこかで生き延びた人間達が少しずつだけど
地上に帰ってきていたのを覚えている。

そうやって、僕らが再生させた星に誰かが戻ってきてくれたのはとても嬉しかった。
今でも、その時の感情は覚えている。

でも、そんな嬉しいという感情は、直ぐに別物に変わってしまった。




地底の悪魔達による侵略行為が再び始まったのだ。
このトカゲもどき達も僕らと同じで衝撃波を地底に潜る事で回避し、衝撃波の到来と共に
地上に侵略を開始したが衝撃波による被害は予想以上に大きく、
人類を根絶やした後、一旦地下に戻り衝撃波の影響がなくなるまで待ち構えていたようだ。


メイガスはゼンガー、フェフ、ソフィア、ルクスを目覚めさせた。


[ 9/19 ]


 

INDEX

[しおりを挟む]



人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -