天使と戦乙女

「はい。それは全然大丈夫です、心配して下さってありがとうございます」

「そうか、ならば良い」

そんな会話してると、アスミが2人の間に入って行き

「ゼンガー少佐!」

「なんだ?」

「ゼンガー少佐、次いつ暇ですか?」

「暇?休暇のことか?」

「そーです!」

「何かあるのか?」

「実は・・・・」

そう言うとアスミは、エリの方にぐるりと回り

「エリちゃんが少佐に何か付き合ってほしいそうです!」

「えっ!?」

エスリンは驚いて声をあげ、エクセレンに「助けて!」という視線を送るが

「そぉなのよん、ボス。ちょっと付き合ってあげてくれない?」

「・・・エスリン、一体何だ?」

「え、あの・・・」

「あー、あー!ダメよん、ボス!ここじゃ話せない事なのよね?」

「そうなのか?」

「そうですよー、少佐!だから、今度非番の日に付き合ってあげてください!」

「ふむ・・・」

ゼンガーが、そう言うとエスリンは大慌ててで

「あの、いえ、そのお忙しいのでしたら・・・」

「いや、よかろう。丁度明後日が日番なのだ。明後日でも構わんか?」

「え・・、ほ、本当ですか・・・?」

「ああ」

エスリンが照れたように、微笑む

「では、まだ仕事がある。失礼する」

そう言うと、ゼンガーが食堂を後にする。

「おおお、エリちゃん良かったね!」

アスミが、エスリンの手を握り

「頑張ってね!!!」

「うんうん、お姉さんも応援するわぁ」

「は、はい・・・。でも、相談なんて何も・・・・」

今まで黙って聞いていたキョウスケが

「まさか成功するとは・・・。で、どうする気だ?」

「確か、エリちゃんも明後日は日番なんだからデートなんてしてきちゃったらどぉかしらん」

「デ、デートですか・・・・!?」

エスリンが恥ずかしそうに下を向いてまう。

「け、けどもう約束しちゃったんだし、もういくしかないぜ?」

「そ、そうですね・・・。相談も何かないのですか?」

ワカバとケンタが口々に言う。
それを黙って聞いていたリズナが

「相談なんか嘘言っても仕方ないわ。正直に言うか、
ゆっくりお話がしたかったとか言うしかないんじゃないかしら」

「そうだな。もしくはエスリンの気持ちを伝えるとか・・・・」

「あらん、ブリット君。たまには良い事言うじゃない?」

「たまには・・・ですか」

「まぁ、まぁ、これは大チャンスよ!!エリちゃんファイト♪」

「は、はぁ・・・」

そんなこんなでついに明後日になってしまったのでした・・・。

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