天使と戦乙女
戦闘地帯では、敵の掃討しエスリンとゼンガーの捜索が始まっていた。
「アスミがこんな企画しなきゃこんなことにはならなかったんだぜ!」
「ご、ごめん・・。どうしよう、エリちゃんとゼンガー少佐無事かな・・・?」
「わかんねえよ!!」
ケンタとアスミがエリのことで喧嘩していた。
「お2人とも落ち着いてください。今は一刻も早くお2人も見つけることが先決です」
ワカバが2人を諭しながら、今すべき行動を述べる。
「う、うん・・・」
エクセレンとキョウスケも探し回っていた。
「エリちゃん、どこ行っちゃったのかしらん・・・。キョウスケ、これって・・・」
「言うな。お前たちのせいではない」
「で、でも・・・・」
「あの人が付いている。心配する必要もないだろう。それにエスリンの戦闘力は高いからな」
「そうだけど・・・。無事でいてね、エリちゃん・・・」
「リズナ何か感じたか?」
ブリットがリズナに問う。
「この辺だと思うわ」
「リズナ。いつになく真剣な顔をしている、どうかしたのか?」
ラミアが、不思議そうな顔をして聞く。
「ちょっとね・・・」
「?」
リズナはあごに手を当てる。
(多分、エリは私と似たような力を持ってる・・・・。
私と違ってまだ完全に操ることはできないようだけど・・・)
リズナはビルの瓦礫に近寄る。
(そのせいなの?この不思議な感じ・・・。
でもそれのおかげで簡単に居場所を割り出せたけど・・・)
「だが、この瓦礫、どかすにはかなりの時間がかかりそうだな」
ブリットがお手上げといった表情をする。
「先程上から確認したのですが、少し隙間があったのを確認しちゃったりしています。
そこから、進入できるかと思ったりしていますです」
ラミアがめちゃくちゃな言葉で話した。
「小さな隙間か・・・。多分、グルンガストじゃ入れんな・・・、どうする?」
「小さい機体なら入れそうだけど、私のヴァルキュリアでも多分無理だわ」
リズナが、考える。
「フェアリオン辺りならいけそうか。ラトゥーニ達に応援を頼むか?」
ブリットがそう提案するが、リズナが
「隙間を大きくしましょう」
「は!?」
ブリットが、驚き声を上げた。
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