::04/24 02:55
└沖千*意地悪


沖田×千鶴



沖田視点/沖田HAPPY End後




* ―春―
また、桜の季節が巡ったある日の小さな小さな優しい物語。

暖かな陽射しがさす正午過ぎ、いつものように二人は草原の上で仲良くひなたぼっこ
沖田は自分の腕の中の愛しい存在の寝顔を見て優しく微笑んでいた。

「いつも可愛いと思ってるけどやっぱり無防備な君を見てると誘ってるのかと思っちゃうよね・・・ね?千鶴」

沖田が少し意地悪な笑みで腕の中を見つめると千鶴は顔を沖田の胸へと埋めてしまった。

「・・・総司さんの意地悪」
千鶴は埋めた顔を真っ赤に染めてボソッと呟く。
沖田はそんな千鶴が可愛くて愛しくてちょっと拗ねてしまった千鶴を見て困った笑顔で瞼にそっと唇をおろした。

「ごめんね千鶴、許してくれる?」

「いいえもう総司さんの事許してあげません」

沖田は一瞬、耳を疑った。

「総司さんがまた私に意地悪したら・・・私、きっと総司さんの他にもっと好きな人ができるかも知れないですよ?」

一気に沖田の顔から血の気がなくなる。
その沖田を見ている千鶴の表情は何故か楽しそうだ。

「ごめん千鶴っ・・・!?」

真剣な沖田に千鶴はちょっぴり強引に耳元にキスをした。

そして―

「総司さん・・・私、赤ちゃんができたんですよ」

なんだか今日は沖田にとってびっくりの連続だ。

「総司さんごめんなさい、いつも総司さんに意地悪されちゃうからたまには私も総司さんに意地悪してみたくて・・・あの、怒ってます?」

「うん。怒った、男の子か女の子どっちか言わないならお仕置き。」

そんな事を言われてもこの間妊娠したばかりだと知ったばかりの千鶴にそんな事なんか分かるはずもなく千鶴はあたふたするばかり

「はい、時間切れ。お仕置き」
そう言って沖田は千鶴に口づけた。

―End―






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