※コルイド
モブイド前提というかモブイドからのコルイド?
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がたり。暗く閉め切ってあった廃屋の扉が音を立てたのを聞いて、ぼろぼろの体が無意識に跳ねる。また、先程の奴等が戻ってきたのだろうか、と。
しかし。辛うじて動かせたイドルフリートの瞳が映したのは。
「…る、…て、す」
「とんだ様だな、イド」
冷たいばかりで感情の読めない表情のまま、コルテスがイドルフリードの元まで寄ってくる。とっさに身構えようと力を入れるけれど、飲まされたのはずいぶん前なはずの薬がまだ効いているのか、腕すら持ち上がらなかった。
「っ…!」
「驚いたぜ。部屋にいったらお前をさらった奴等の1人がお出迎えしてくれたんだからな」
「え…」
「やけに得意気に金を寄越せだのいってくるから、苛ついて殺しちまったよ。だってあいつ」
「ぐッ―!!」
コルテスが、ほほを撫でていた手を突然。喋りながらイドルフリードの首に食い込ませる。丁度、鎖や手ですでに付けられていた絞め痕に重ねるように。
「大人しく言うこと聞かないと、お前を殺すとか言ってきたんだぜ?」
「ぁぐ、っコル…ッ、…や…め、」
「なぁ、何やってんだよお前」
「ッ……!!」
ギリギリ。かはっ、と、空気が漏れる音と苦しそうな声をバックに、コルテスが思い切り嫌悪を滲ませた顔で言葉を突き刺す。
「こんなに汚れて、こんなに足手まといになって、お前は何をしてんだ?」
「ー!!」
苦しいなかで見開いたイドルフリードの瞳から、雫が溢れだす。すがりつこうと伸ばしかけていた腕が、ぱたりと地におちたのを横目で見ながら。
「ん、っ―!?」
がぶり、と。イドルフリードの、白と赤にまみれた唇に噛みつく。知り尽くしているはずの口内は、今日はとても気持ち悪い味がして。それが更にコルテスを苛つかせて、イドルフリードが必死に抵抗するのを押さえ込んでひたすら貪った。
「ぷぁ…っは、は…!」
「…」
くったりと力の抜けたイドルフリードの、汚れてぐしゃぐしゃになった金髪を乱暴につかんで持ち上げる。あがった呻き声を無視して、耳許で囁いた。
「勝手にさらわれて勝手にいたぶられて、勝手によがるとどういうことになるのか、思い知らせてやる」
ざあっと血の気の引いたイドルフリードの方が跳ね上がったのが分かった。
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ぶったぎりにもほどがありましてさーせん_(:3」∠)_えろとか無理ですもーーーん
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