マンマ・ミーア!
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ども〜アリアちゃんデス!うっかりぽっかり死んだと思ったら赤ちゃんから再スタート、しかもほぼ裸族!
日中は光合成に現を抜かし、夜は睡眠を貪る何それどこのニート?な一族に生まれました。
が、ただの転生じゃなーい!!
なんと!あのジョジョの世界かもしれないのだ!
理由その一、スタンドが出現。私の背後に半透明なペンギンがいる。しかもリアルタイプじゃなくてアニメとかで登場してきそうな可愛らしいタイプの。不思議なことに私以外には見えないらしい。暑いといえば氷を作ってくれる、中々便利だ。夏場に活躍しそうである。
理由その二、カーズさま。原作二部のラスボスカーズ様がいた!といっても別の一族にだけど。私も「あの闇の一族のカーズに匹敵する天才」って長老がいうが止めてー!!ってチキンだから口では言えないけど内心では阿鼻叫喚だから。あのプライド高いカーズさまが知ったら私が殺されるううううう!「ふん!このカーズとこんな小娘が同列だと?!」みたいに言われて喰われるうううううう!!
日課の水遊びに出かけうっかり服を濡らしたから仕方なく乾くまで全裸。恥ずかしい?いやいや誰もこんな貧弱ボディ見たがらないから大丈夫だよ。なんでうちの一族皆してあんなにムッキムキなの?どこのジムに通ったの?むしろサイヤ人ですか?野菜もどきの名前から来た宇宙人ですか?だからね。
人間だった記憶をもったまま生まれた事でも異質なのに髪と目の色も異質だから誰もよってこない。ボッチです。
うううっ・・・さ、寂しくて死んでしまう兎のようだ!あっ、でも兎は一人でも死なないんだっけ?
髪色は銀、目は黒と赤のオッドアイ・・・で生まれつき赤い方、左目の瞼のとこに傷がある。
パッと見、完璧ナルトのカカシ先生だった。面白がって口布をしたらもっと似ていた。初めジョジョではなくカカシ先生に成り代わったのかと思ってたもの。
とんでも遺伝子の御蔭か前世よりも胸がデカい。動いただけで右へ左へ動くことに貧乳はステータス!と豪語した前との違いを感じさせる。一族の数少ない同性はもう、ね?胸=柔らかいじゃなくて固い固い筋肉だから。
ジョジョ二部でジョセフが女装したテキーラ娘みたいだから。あのときのドイツ軍人さんに逢ったら言いたい、そういう女の子もいるのよ!って。
さて、ボッチ生活何千年?散歩から帰宅したら何故か囲まれた。え?門限破ったお仕置き?
が、話を聞くに原作通り隣(?)のカーズ様が一族滅ぼしてしまったらしい。へ〜と他人事だと思っていればよく私に突っかかる男が私にも死ねと言い出す。なにそれ意味わからん。
兎も角歓迎されていないようだったから家出しよう、そうしよう。いつもの湖にお別れをいいにやってくると水の底が光った(様に見えた)ので潜ってみる。今なら服が濡れようが怒られる心配はない!自由だ!
底にはなにやら青い石があった。ついでに見覚えのある仮面も。何故ここに?いやいや偽物だろうと思いきや、穴があったから嵌めてみる。ジャスト・・・ま、まあ赤石じゃないから意味ないな。そろそろ上がろうとしたら何故か呼び出していない我がスタンド『ワールド・シルバーペンギン』(自作のタロットで引いたのが『世界』だったから)が、あろうことか水面上に顔を向けた私を待ち構えたようにそこにいる。いつのまにか仮面も持って。
吃驚する私に仮面を嵌め、出現時同様勝手に消えた。
だが私はそれどころじゃない。身体に迸る感覚、水面上には漆黒の闇・・・星一つない夜空が広がって私からは見えなかったが、青い石はその空を写し出したように青から黒へと色を変えていた。骨針が原作のソレ同様深く脳に突き刺さり、もがいた拍子で仮面が外れる。
混乱する最中、『ワールド・シルバーペンギン』の能力が勝手に発動しだし、私は氷の世界に閉じ込められるのである。
そしてスタンドが解除しない様子をみて、私は考えることをやめた・・・
それから大凡一万年後、目を覚ますまで。
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[mokuji]