マンマ・ミーア!








 死んだと思ったら、アラヤダ黒髪ストレートの美人に生まれ変わっていたことで最高に「ハイ!」ってヤツになってしまった・・・。仕方がないだろう?
でも19世紀に生まれてしまったらしく、前世で趣味は空調きいた室内でお菓子とジュースを貪りつつパソコンの前で時間を過ごすことだったのですることがない。それでも懲りずに今世は趣味が引きこもりになりかけていた私を「偶にはお外で遊びなさい」と母に追い出されてしまった。

ちぇっ、とじわじわ私を蝕む紫外線を忌ま忌ましと睨みつけ、涼みに川辺まで行けばなんと!水面を走る某忍者少年みたいなことをしている人間がいるではないか!

『わ、私にも教えてください!!』


そしてやや年上の餓鬼大将っぽい少年とゲームで仙人ポジにつく老人みたいな二人の下に駆け寄った。


・・・その興奮を言葉では語れない。ただ一つ言える、私はこのときの決断で破滅への道を選んでしまったのである。



数年後・・・


「よし行くぞ!準備は出来たかアリア?」

『ダイアー・・・行くとはどこにですか?』


あの映画版ジャイアンのような兄弟子 ダイア―と共に忍術ではなく波紋、つまりナルトではなくジョジョの世界だったらしい。
ず〜〜〜っとチャクラだと思っていたこの何でも技は覚えるのに苦労した。もの凄く苦労した。でも自分からお願いしたこともあり今更「止めます」なんて言えない。

血を吐く苦労(実際影で吐いた)をしつつ波紋の修行を初めて十数年。

もう一人の兄弟子の頼みで吸血鬼退治に出かけるらしい。
らしいというのは私がそのことを聞いたのは「どこに行くの?」に「道中で話す」と謂われ、今それを実行されたからだ。なにそれ詐欺デショ。


「吸血鬼なんぞ私のあの技でイチコロよ!わっはははは!!」


ダイア―よ、それは死亡フラグです。彼には悪いが私はジョジョの知識が二部しかない。友人が貸してくれたのはそこだったからだ。だがしかし、それでも長年二次元と向き合ってきた私には解る!誰が生き残りそうか、否か!

某龍玉をみろ!初っ端から必ず生き残っているのは下着の名前の彼女だぞ!主人公のライバルで親友の秋の食材みたいな名前の男なんて毎回殺されているだぞ!


吸血鬼退治って生き残るのは絶対主人公とその御伴1くらいさ。私たちモブは最後まで油断できない。最後の最後に主人公を庇って・・・なんてこともあるのだから!!


『油断していてはいけませんよ』

「そうじゃアリアの言う通りだぞ」





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