マンマ・ミーア!


ナルト世界




アリア・ブランド―には前世の記憶がある。
それは彼女がブランド―になる前の記憶であり、言い方は可笑しいが、ブランド―だった時の記憶でもある。

ややこしいかもしれない。信じられないかもしれない。だが彼女の身体に受け継ぐ奇妙な運命を引き寄せる血脈を知っていれば、それを真実だと解ってもらえるだろう。




「ここは、どこですか……?」


知り合いがいない見知らぬ土地にポツリと佇むアリア。

ブランド―嬢の奇妙な冒険はここから始まる。



ナルト世界にて


何だかんだでナルトの世界に飛ばされたアリアです。いやぁ〜ほんとに忍者がいっぱいいますよ。ビュンビュン飛び回っててこいつら全然忍んでねぇ!と笑いをこらえてます。


え、私?勿論忍者になって……ませんよ!

だってそんな危険なこと…。自分で云うのもなんですが、才能はあると思います。
だって母親は人間でしたが父親は吸血鬼ですから。串刺しにして火炙りにしても、崖から突き落としても、首を切り落としても執念で追っかけてくるようなお父さんでしたから(あ、これは元々あった知識とお父さんが絵本代わりに聞かせてくれた捏造多多の昔話を参考にしてます)。

百年近く海底に沈んでたくせに浮上して数年のうちに分かっているだけでも五人の子どもを儲けた色々と凄い人外でしたから。

そんなお父さんに似ている私は、完全とは言えませんが吸血鬼に近い超人スペックが備わってます。でもこれは首の星型痣の一族から隔世遺伝?したのではないかとも思ってます。


でも痛いのは嫌です。だから忍者じゃなく、前世でやっていたように小説家になりました。
まぁ書いているのは身内のエピソードを元にしたファンタジー小説(だって吸血鬼とかスタンドとか可笑しいしね)だけど。そこそこ売れていると思いたい。


よし、これで安全。原作キャラとは関わらないぜ!と、思いきや……


「あ、あの//////『はたけカカシ君へ』って入れてください」


カカシ先生―――!!

え、ちょ、何でいるんですか?!


現在サイン会なるものをやっているんですが、何故かR18本専門(?)のカカシ先生が並んでた。


しかも任務帰りですか、暗部服に血がついてます。


「あ、はい」

サラサラとカカシ君へと書きつつサインする。暗部ということはまだ原作前?

兎に角一刻も早くお帰り願おう。


「どうぞ」

「わぁ!!有難うございます!」


嬉しそうに受け取られる。よし、いいぞ、そのまま帰れ。しかし彼はまだ立ち去らない。なにやらもじもじしている。


「あ、あの……これからも応援してます!頑張ってください!!」


そして彼は瞬身で消えた。

取りあえず、執筆はほどほどにしておこうと思った。



***


関わりたくない主人公。平和大好き。




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