砂上の楼閣 | ナノ


07



07.



チヨバアさまに見つかった


なんかサソリが一尾を狩ってくるって言ってから三日、
暁のアジトにあるサソリの自室以外で呼び出されることに珍しさを感じながらもうちの子にケンカ売るのはどこの里の人間だ?!(でもサソリは結構短気で好戦的だから逆かもしれないけどそこはノリでよろしく)

口寄せされるたびにでる煙がはれて、さあどこの馬の骨?って敵をみると、

チヨさまだった〜〜〜〜!!!

確かに知っている骨だよ!骨っていうか年取ったから殆ど骨と皮だけど知っている里の人間だよ!!
ちょっ!サソリくん!?どーしてこうなったの?!
呼び出す前に「ほう・れん・そう!」は社会の決まりでしょ!

そして驚愕の表情を浮かべるちよ様が隣にいる木の葉マークのピンクちゃんが「誰?」って言っているのに答えている。それで突如行方不明となった三代目風影だ、とか説明している。

でもまさか最強だとか言われていた風影が二回りは離れた年下の当時子供に寝込み襲われて傀儡になっちゃいました、てへぺろ(古いっていうな!)って言えね―――。

対してサソリは普段から俺が自分以外の誰かに見られるのが嫌らしく不機嫌そうだ(確かに俺はお前の傀儡のなかじゃあ平凡な奴だけど恥ずかしいなら傀儡にすんな!)

あれか、見た目(外見)より中身(能力)ですか?
くそっ!この永遠の15歳気取り!!よくも俺を永遠の三十路にしてくれたな!


でもピンクちゃんの攻撃まじ容赦ねぇです。








***


サクラサイド


風影奪還任務についてあの赤砂のサソリが自分を傀儡にして生きていたなんてきいて驚いた。でもそれ以上にアイツがお気に入りだといって取り出した傀儡に開いた口が塞がらない。

なんて、綺麗なの・・・・?

そ、そりゃあ癪だけどサソリもよく見れば整った顔立ちだし、何よりサスケ君はかっこよかったから美形には慣れているつもりだったけど甘かった。
しかもあの顔って綱手師匠の私室に飾られているビンゴブックの手配書の人じゃない!!
随分昔に発行されてるし、何で他里の忍びの顔写真を飾っているのか(まあ暫く見惚れてしまったけど)不思議だったけど、本人?を前にしてよくわかった。
帰ったら私も飾ろう。


でも今は倒すことに集中しなくちゃ!!







***


あれです、忍びだからアイドルのポスターやブロマイド的なものは存在しないけど、あまりにも美しすぎると最早芸術的絵画の感覚で手配書だって飾っちゃうのが忍界の常識(笑)

綱手さまも昔は(恋人がいたから)こっそりと、現在は他里の忍びだけど行方不明だしいっか、と大体的に引きのばして貼っている。

この手配書は二代目風影が作成したもの。主人公の一番カッコイイ角度を検証して凝りに拘った一点の写真を使用した。手配書にのるような忍びって屹度評価が高い、つまりそれを聞きつけて依頼が増える、って感じだから手配書はその忍びの所属している里が作っているんじゃないかと思う。石像でしか見ていないけど、二代目の出番を作ってあげたい。




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