砂上の楼閣 | ナノ


06



06.





三代目は見た!






ども〜白砂で〜す。
お元気ですか?まあ世間話もしたいけどまずは、


世のリア充ども爆発しろ!!


恋人の出来ない俺の前でいちゃつくな!
サソリに(強制的に)暁に連れてこられて早数年。俺がしていることといえば、まずサソリの(操る傀儡として)護衛でしょ?サソリが夜更かしして倒れないか監視でしょ?(但し喋れないから注意できない)。大人じゃないサソリに(内心で)説教デショ?それからそれから・・・・ねぇーよ!なんもないよ!う、ウワ〜ン…傀儡の身体って意志があっても自分で動かせないと退屈で仕方がないよ!そんな生活の唯一の楽しみといえば極々稀にアジトのリビング的なところにサソリが俺を巻物から出してくれることです。俺の固いはずの膝に座って本を読むサソリは可愛い。外見15歳実年齢30歳でも可愛いものは可愛いさ!

まあ身長差が大体頭一つ分あるから俺の顎がサソリの頭に乗りそうになる。人前でそれをすると何故か顔も髪と同じくらい真っ赤にして怒るからサソリの部屋でしか出来ないけど。

ところで不思議に思うことがある。リビングは玄関(入口)から直通なんだけど、暁っていわば悪の組織なんだよ。で、前世で俺がやっていたモンハンやドラクエだとボスのところまで雰囲気的に何かありそう…って感じだったんだけどさ、暁には入口の結界を通れば後はシルバニアファミリーそっくりなアジトなのよ、これってどう思う?



ウサギもリスもワラビーもいないさ、それでも「赤い屋根の白いおうち〜」って台詞が聞こえる。住んでいるのは強面のおっさんばかりだけど。まあ年齢は同じ俺だって趣味の悪い赤雲模様のマントは幹部以外着れないから着てないけど服の裏に蠍のマークが描かれているからなんともいえない。
幹部といえばさ、先日マルさんが暁の新人幹部君に手を出して上司から解雇される前に辞職しました。・・・もう一度言うと大蛇丸がイタチに襲い掛かりリーダーに怒られる前に暁をやめました。うちのサソリはナルシストコンビを解消できたけどどことな〜く不満そうです。何も言わずに辞めたこと怒っているのか?って、言い直したけど変だって?皆大蛇丸のこと変態とかショタコンとかおかま丸とか蛇野郎とか色々言ってたけど俺は敢えて「マルさん」にしてる。それと新人のイタチ君はいい子だよ、先輩だったら嫌われるタイプのサソリに頭下げて挨拶するいい子だよ!ただかなりの甘党らしく毎日団子を食べるのが・・・今長期任務に言っている鬼鮫君が帰ってくるまでサソリと組んでいるから嫌でもその光景を見るんだけど何故か俺のことガン見しながら食べるの、こえーよ。

うちはとは戦乱で何度も交戦したからあの写輪眼は忘れたくても忘れられないものだったけどさ、あの子針に糸通す時とか飛んでいるハエ殺すときとか写輪眼使っているんだよ。うちのさっちゃんもね、炬燵に入っているときチャクラ糸で欲しいもの取り寄せるというなまくら具合を暁で発揮しているけどさ〜

あれかな、暁って実は今まで外で何重にも猫被っていた天才が地をだせる場所なのか?





***






イタチサイド



木の葉のため、サスケのため、暁に入った。
良いことといえばうちはにいた頃より好き放題できることだがこれだとサスケがいないという点で寧ろマイナスのままだ。
いつでも団子食べ放題。お気に入りの店に表では幹部ではないトビを思う存分パシリにしている。・・・まあまだ同じくらいだ。
だが一時的に組んでいる相方のサソリさんの傀儡に会えたことでプラスになった。
ふ、うちはの王子様とも言えるこの俺と並んでもお互いがお互いを引き立て合う存在だといえよう。シスイと並んでもアイツが俺を引き立てるだけだからな、サラサラストレートの俺とくせ毛のシスイだとどうしても俺の方が目立つ。そのことを本人に言えば別天神を使いかけ一族のモノに止められていたな。

腹立たしいことにこの赤砂のサソリも初めは唯の厳ついおっさんかと思えば一皮脱ぐと、年齢詐欺の美少年だった、だが俺とより若干劣る。しかしサソリさんはあろうことか自分を補う「大人の色気」を持つ傀儡を持つことでより美しさを引き立てていた。しかも俺と白砂が並んだ時と同じではないがそれでもお互いに引き立てまるで一対の人形のような完成度を持つなど・・・・。

まあ今だけは大人しくしているさ。油断させ、いつかあの人が死んだら俺が貰う。
それまでに人傀儡の呪いを解く術を見つけ、俺と共に逝けるようにしてやる。


待っていろ、白砂。
サソリさん、それまでどうぞお好きに・・・



取りあえずサソリさんと新しく組むことになるデイダラは俺の白砂と一緒にいる時間が増えることになるため必要以上に脅しておいた。



***

夢なのに滅多に出てこない成り主の名前。
イタチさんはナルシスト、サソリもナルシスト、飛段も、デイダラも、リーダーも、俺も若い時はとかいって角都も。
あとシルバニアファミリーは小南さんの夢を叶えたリーダーの仕業。小南さんは可愛いもの好きだと思う。





prev / next

[ back to top ]



「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -