おぼえていますか | ナノ
合格者説明会とオビト




結局受かったのはジジイとイルミの弟以外の10人。勿論俺とスズもいる。ついでにカカシも。

で、スズも見つかったしとっととこんな危なねぇ奴ら(ヒソカとかヒソカとかヒソカとか)から離れようと思ったのに強制的に説明会に参加させられるわ、金髪の女顔と外見俺らと同年代っぽいおっさんの二人がキルアの不合格について異議を申し立てるわで長引いてる。キルアの様子が可笑しい?そんなの山中一族と対戦したらよくあることだぞ。あれってイルミの念能力だよな確か。あんなヤンデレの兄貴持ったことには同情するが結局屈したのはキルア自身なんだし……協会もまだ非能力者の前でイルミの犯行を明らかにすることはできねぇだろうし。
要するに


 「すげぇ時間の無駄じゃん」
 「オビト、ハッキリ言い過ぎ」


呆れた眼差しを向けてくるカカシ。ウルセェ、お前だってそう思ってるくせに。

だが死んだジジイのことより不合格になったキルアのことより俺たちの会話を聞き憤るキルアの友達なんかよりも!


 「(こくり、こくり)」


スズ超可愛い!!

俺とカカシの間に挟まれ他の受験者からは見えないが、静かに寝息を立てているスズの顔をガン見する。
カカシとのさっきの会話の間も離すわけがない。嗚呼、瞬きすら疎ましい。


 「(オビト、スズ、見過ぎ、キモイ)」

カカシの奴が暗部特有の合図でそんなこと言ってきた。

 「(黙れ、屑が)」
 「(初恋、拗らせ、変態)」
 「変態はお前だろ!!」
 「俺よりヒソカの方が変態ダヨ?!」
 「え、ボク……?」


途中から声に出していたらしい。行き成り名前が出されたヒソカが目を見開き吃驚する。
そのことで俺たちのやり取りに気づいたのか会場全体が一度静まりかえった。


 なんだ、お前ら、文句があるのか?



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