三次試験と主人公
御一人さま使用可能な隠し扉を見下ろす、始終無言な二人が怖かった。二人とも私を抱えて一つの入り口から入ろうとしたし。
なんとか説得して三人別々の扉に入り、主人公たちみたいに三人合流とはいかなかった。二人と合流しないまま、地上を目指さないといけない。なるべく早く合流しないと二人(とくにオビト)が何してかすか解らないため急ぐ。運が良かったのか簡単な道だったのが幸いし時間にもかなり余裕がある。
オビトとカカシ、暴れてないといいなぁと思いつつゲートを潜ると
「や☆」
「…カタカタカタ」
今すぐ私のところに来て!オビト!カカシ!
(「ッ!!今スズが助けを求めた気がする!」)
(「俺も感じた。急ぐぞオビト」)
(「は?お前とスズの心が通じているわけがないだろう!大体なんでいつもお前とセット何だ!!」)
(「それは俺の科白ダヨ!」)
「ネ◇今度は大富豪でもヤロウ」
「…カタカタカタカタカタ」
「……ずるしないでくださいね」
ハンゾーが来た時死んだ魚の目をしたスズがそこにいた。
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