おぼえていますか | ナノ
06




最近シカマルにフォローを入れてもらいうっかり時めきかけたスズです。カカシといい、シカマルといい、飄々とした人が好きなのかな?でも昔のカカシってもっとガチガチのマニュアル人間だったし……ってあれ?なんで私カカシを好きになったんだっけ?あれ?


確か中忍選抜試験の時はもう惚れてたよね?うん。ガイと戦ってる姿とか今でも思い出せるし。アカデミー入学の頃は一つ年下なのに凄いなぁと思ったくらいでまだそんな感情はなかった。
ん〜班員になって暫くしてかな?気がついたら厳しいんだけど偶に見せる優しさとかのギャップに落ちちゃったとか?うん、凄いありそう。というか昔の私って意外と単純?

イノやサクラたちがサスケがスキーって言ってるのと変わらないかも?寧ろこの年でしっかりと人間性を見極めて惚れているヒナタが凄い。
そのヒナタと久しぶりに顔を合わせたのが合同任務とか何それ泣けてきた。


「あ、あの!久しぶり、だね。スズちゃんも元気だった?」


あんまりにも可愛いヒナタに思わず無言で抱きしめた。ああ、癒される!


「久しぶりだなスズ」

「シノ!うん、久しぶり」


猶もヒナタを堪能中の私のもとに来たのは友人のシノ。相変わらず熱そうな格好だ。だけど元気そうな二人に私も笑みが零れた。

キバは向こうでシカマルとチョウジに突っかかっている。多分筆記は兎も角実技じゃ自分の方が上だったからシカマルを下に見がちなんだろうけどシカマルって絶対頭脳派の天才タイプだよね。筆記だってめんどくせーで書かなかっただけで私よりも頭いいし。ぺらぺらと今の赤丸とのコンビネーションについて説明してくれているのは親切だけどこれからチーム戦をやるって時に不利になるって気づこうよ。あーはいはいで流しているように見えてシカマルの頭は対応策を考えてるから。食えないヤツって言葉がよく似合う将来有望のイケメン、それが私の最近のシカマルの評価だ。


「無視は嫌いだ」

「ああゴメン!ちょっとシノ?いじけないでよ!」


思考の方に意識が飛んでいたせいでシノが落ち込んでいた。腕の中のヒナタもちょっと悲しそうで慌てて弁解しだした私は背後でアスマと話し合っているはずの紅からの視線を全力で無視しているのである。




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