おぼえていますか | ナノ
07

オビトがスズと二人っきり、イタチがサスケに手を出した大蛇丸を後で殺すと呪っている頃、スズの正規班のメンバー、シカマル、イノ、チョウジたちは今後の事を話し合っていた。


「あ〜あ、なーんでスズだけ違う班なのよぉ!」

プリプリと不満を顕にするイノに「仕方がねぇーだろ」と返すシカマル。だけど!と続ける前にチョウジが「スズ大丈夫かなぁ」と不安げに呟いた。

「そうよ〜心配よ〜あんたは違うの?」

言外にそれでも班員か!と睨まれ、ガシガシと頭を掻いたシカマル。

「(メンドクセー)だからよ、アイツは俺らの中じゃ一番強−し、今組んでる二人組と仲好さげだったのはお前らも見ただろ?俺らが今試験で下から数えた方が早いくらい弱いのは明らかだ。何とかやってんのは、その圧倒的に不足している実力を猪鹿蝶のチームワークで補ってる。そこにスズを入れようにも俺らじゃ上手くアイツの力を活かしきれてねぇ。ならいっそ、他の班にいたほうがアイツ自身にとってイイに決まってんだろ?」

「う、うん」
「そう、だけど」

シカマルの説明に頷けるが心は反対する。だって、


「私たち、それでも四人で第10班じゃない!」

「……イノ」

「ていうか、か弱い女の子二人を守ってみせる気概はないの?!全く、これだからうちの男どもは!!やっぱりサスケ君と一緒の班だったらよかったー!」

「「おい」」

それから始まるイノのサスケ君トークでさっきまでの沈んだ雰囲気がぶっ壊された。


「(でもまぁ、アイツも誤解してそうだし、二次試験が終わったらちゃんと言うか…)」

――お前も俺たちの仲間だって。


ただし、今スズと組んでいる内の1人に睨まれそうだけど。
第七班やイノで他人の恋愛にうんざりしているシカマルには早くも気が重い。


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