どうも明です。うちはイタチに成り代わって調子にのって原作を早くもクラッシャーした男です。


前に言いましたが俺は現在13歳で上忍になりました。
本来のイタチなら中忍で暗部の分隊長だったはずです。うん、可笑しいでしょう。


まあ何はともあれ今更どうにも出来ませんが。
所で俺が今やっているのは・・・・


「あ///あの…う、うちはさん!お、お、おちゃ…お茶を…お茶を入れたのでよかったら一服してください////」

「ああ……すみません、頂きます」

「…っいえ」


Dランク任務で一般人の庭の手入れです。上の会話相手は依頼人の娘さん、木の葉スーパーに勤務しているとか。


何故上忍の癖にDランク任務なんかやっているのかって?
だって指名されたんだもん。俺に回ってくるのってSランクやDランクが多い。すげえ極端だ。昨日は暢気に猫さがしとかやっていたのに次の日には鉄の国までいって暗殺任務とかほんとやめてほしい。

だが言い渡されるときの火影様のあの申し訳なさそうな顔の前では苦情もいえない。あと俺がうちはだから「こんな任務やってられるかー!」なんて言えばどうなるか分からん。


でも御蔭で俺の懐はワオ!である。Sランク任務ってものによっちゃ一件で2LDKのアパートの家賃3か月分くらいの給料が舞い込むもん。それを月に10も20も熟してたら通帳の0の桁が可笑しいことになってきた。
時間と労力はかかるが、俺の場合指名で依頼されているから顧客もつくし、その分通常より上乗せされている。

こういう任務が多いと消費する忍具も半端なく、その給料は大抵忍具の補助費に回されたりするが俺の場合うちは一族専用の空区で調達しているし一族の皆がよく俺にくれるから日々の団子代より安い。というかこの身体になってから無性に団子が上手く感じる。何故だ。


 Dランク任務をうけているのは指名された、というのが表の理由。本当はただ早く帰って修行とサスケを愛でたいだけだ。アカデミーや下忍時代はもう少し修行に時間を費やせたが上忍になるとそうもいかなかったため、指名されたものだけを受けることでその分自分の時間を確保させてもらってます。


よく「明は天才だから修業なんていらない」と言われてるけど修行しているよ!ただ死の森とか立ち入り禁止区でこっそりやってるのさ!なんでかって?そりゃあ・・・どういう修行しているとか人に見られたらもし襲われたとき不利になるから。

だって修業って今ある弱点を克服するためにやっているのであって例えばクナイ投げの修行を見られる→的に中々当たらない→あ、こいつクナイの扱いが下手なんだ!でバレル。





木の葉といっても一枚岩じゃない。ダンゾウとかダンゾウとかダンゾウとか(笑)
他国より少ないとはいえ木の葉にも抜け忍は存在する。

仲間とはいえ自分の全てをさらけ出すわけにいかないのだ。何より俺はイタチなんだからここで情報を漏らすと後々暁に入った時に追い忍に苦戦を強いられかねない。結果的にその泥y雲無駄だったわけだが、今も昔もこっそりひっそり修行してムキムキ強くなってやる!とDランクも受けて時間を得ていた。



帰宅後「俺の修行見てくれるっていってたのに〜〜」と拗ねたサスケに欲しいものを片っ端から買ったら母上に「甘やかしすぎ」と怒られた。







“うちは明”、これほどまで理想の忍びがこの世界に未だ嘗ていただろうか……



「明よ、最近何かあったか」

「いえありません。ダンゾウさまこそお体は?」

「何ともない。もし悪化してもお前が火影に就任する姿を見るまでは例えどんな手を使ってでも生き延びてやる」

「・・・ご自愛くださいね」

「ああ」





先日内定だが五代目火影に選ばれた目の前の男はあのうちは一族というのだから、里とうちは一族の因縁を知っている古株は皆未だに驚きを隠せないでいる。
かくいう儂もその一人、とは言い難いな。明を気に入っている火の国の大名やヒルゼンが推挙する前から目をつけていたのだから…。


近年里の若い者は任務のランクが低いと階級を理由に断るという、忍び堪えるはずの人間らしくない振る舞いが目立ってきた。上がそんな風だからか、下忍ですらD、Cランクに不平不満をいい、本来ならもっと迅速に終わらせられてものをいつまでもダラダラと引き延ばす始末。自分の名誉ばかり気にして分不相応な任務を求め足を引っ張る。

余った任務を根のものに片付けさせているとは知らずに。


これでいいと思った、里を思うものがいないのならば儂がその地位に就けばいいと。
五代目火影は志村ダンゾウにこそ相応しいと。


しかしそこに現れたのが明だ。明はランクに囚われず、下忍時代から常にAランクの任務すら的確に処理していた実力者だ。うちは一族であり、その中でも飛びぬけて優秀なうちは明というブランドを求めて大したことのない任務を何件も回されているのに文句一つ言わず淡々と熟すのだ。

うちは一族らしくないいい意味の驕らない姿勢は好ましく、人格者でありながらもヒルゼンのように極端に甘すぎない。必要な犠牲というものを、何が里にとって害であるか先の先まで見通す慧眼を幼いながらに持ち合わせていた。


すっかり儂も気に入ったこの男が重度の団子好きだと分かると国一番だと評判の老舗から毎日取り寄せ、いつ明が来てもいいようにしている。最近では儂自ら美味い団子を作れるようにと料理を始めた次第だ。それもこれも明がよく任務を熟して儂の負担を減らしてくれたおかげだ。


目の前で美味そうに食べる姿を見ると孫を可愛がっているような気分になる。
もし奴が名もない家庭の出だったら養子縁組をしていたところだ。生憎うちは一族の反対を押しのけ、嫡子を貰うわけにもいかん。


だが普段忙しい男を少しでも休めようとこうして茶に誘ったついでに近状を尋ねる(他の根のものに明のスケジュールを調べさせ誘う時を選んでいるが中々詳細は調べられん、流石だな)

その時儂なんかの心配をしてくれる明が可愛くて仕方がない。

ヒルゼンよ、今ならお前が孫の悪戯を嬉しそうに惚気てきたのも分かるぞ。

次に会いに行ったときは明の自慢話をしてやろう。





***

後書き

これ誰?ダンゾウさま?根って意外と苦労してるんです、って話です。ダンゾウの口ぶりからいって結構イタチのこと認めているっぽかったのでこの主人公の場合は実の孫のように激愛している設定。根も彼が来る日はダンゾウの機嫌が頗るよくなるから傍目で「あ、今日はイタチ主くるんだ」とか分かります。

暗部と根は別物ですが、主人公はどっちかというと根の人の方が交流有って仲もいい。

因みに夢主サイドのお財布事情ですがうちはで一番の稼ぎ頭、でも貢物多いから出費は少ない。団子とサスケに貢ぐくらいしか使いようがない。だから将来的に一番はサスケになりそうです。だって欲しいものはお兄ちゃんが買ってくれるし・・・みたいな。サスケがおねだりすれば家でも別荘地でも買ってくれるイタチ成り主。



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