全国の腐女子の皆さま、言わせてください。


子サスケ萌え!!




俺はひょんなことから転落死してあのうちはイタチに成り代わって誕生した。
死にたくないよ〜精神と超HSK過ぎる身体に浮かれすぎて13歳の今、本来ならば一族を滅ぼして里抜けしているはずが次期火影として扱われています。


そしてそんな俺に尊敬の眼差しを向ける者はこの里には星空の数ほどいるがその中でも一番星ともいえるほど輝いているのが、


「スッゲーよ兄さん!」



実の弟、うちはサスケくんです。

か、可愛いっ!!

何あの子!大きな目を輝かせて白く触り心地の良い(モチモチした感触でした)頬を上気させて上目遣いで(身長的な問題)俺にもっとやってみせて!と手裏剣のお手本をせがむ姿で今日の夕飯はご飯何杯でもいけます。



俺の弟がこんなに可愛いはずが・・・あるに決まってんだろう!!


某妹に相談された兄貴の物語のタイトルをもじってみる。

サスケが可愛いすぎてツライ。こんなこと誰にも相談できないから余計に内心で叫ばずにはいられない。あ、なんで誰にもいえないって、そりゃああれだ。想像して?あのクールで美形のイタチさんがフルフル二イな「柱間ァァアア!」状態のマダラさんになるのを。駄目でしょ色々と。


原作イタチみたいにブラコンにはならないだろうな、とか思っていた4歳児の俺、今すぐここに来い。小一時間、いや丸一日かけてサスケの素晴らしさを語ってやる。



俺の御下がりの服を着たサスケが可愛い。
こっそり俺の部屋で今の俺の服を着てぶかぶかだと落ち込むサスケも可愛い。
新聞をトイレにまで持っていく父さんには月読で24時間母さんに浮気がばれた状況を味わってもらう。(だって後で俺も読むのに臭いもん)
食卓に納豆が出た時涙目のサスケが可愛い。
かわりに食べてやったら嬉しそうに自分のキャベツ(勿論俺の好物だ)をくれるサスケは天使かもしれない。

お返しにトマトをあげたら「兄さん大好き」と言ってくれるサスケはやはり天使なんだろう。
厳格そうに居座ってそんなサスケに「行儀が悪い」と叱る父さんには月読で母さんに離婚届を渡される現場を永遠と繰り返してもらおう。

父さんに怒られシュンとしたサスケの修行を見てやったときに前より格段とよくなった腕に流石俺の弟!と調子にのって額にキスをしたら思いのほか喜んでいるので顔中に口唇を落とした。


一応言っておくが俺は決してホモじゃない。そしてショタでもない。期待している女性陣には悪いがサスケに抱いているのはただの親愛だ。まあ親愛でも、あの父さんやシスイ兄さんにはしたくないから、これは兄弟愛だ。

しかも周囲に許される麗しのうちは兄弟だ。そう、クレイジーサイコホモなマダラや初恋拗らせた三十路のオビトとも扱いが違うのだ。


一度顔中にキスの雨を落とし、サスケの満足がいくまでギュッと抱きしめていたら(だって抱きしめた時『キャー』って喜ぶサスケが以下同文)
それ以来、よく口にキスをせがまれている。でも流石にそれはいつか可愛い女の子とする時まで取っておけと「許せサスケ、また今度だ」と言って額に口づけるだけで終わらせる。一度あの台詞言ってみたかったしね!


まあこの時はあの原作のサスケの衝撃的なファーストキスの相手を忘れていたからまたまた後になって後悔したのである。




***




お父さんは見た!見てしまった!!



俺の息子は二人いる。
一人は嫡男の明、昔から大人びた敏い子どもだったがその才能はエリート一族で知られるうちはでも歴代の英雄に匹敵する子だ。あのうちはマダラの再来と年寄り連中は恐れていたが、歳を重ねる毎にマダラの相違点が明らかになり、里や一族を捨てる人間ではないと今では調子のいいことに次期火影にまで至った明を褒め称えるだけだ。


まあ俺も鼻が高い。昔から俺より強く、あの子がアカデミーを卒業する前に一度組手をしてみたが、あっさり負けてしまったが。

明はその持って生まれた才能だけではなく、うちは一族によくある上から目線の驕る傾向すらない、寧ろ俺のほうが明に窘められたくらいあの子は冷徹な頭脳を持っている。

うちはでありながらその考えは歴代の火影に通じるというのだからあの子はある意味「異質」なんだろう。だがそれでも俺にとって誇りに思う可愛い息子だ。


問題はもう一人の息子、サスケだ。
外見はミコトに似たが中身は如何やら俺に似たようでうちは一族らしい性格をしている。
俺にはどこか遠慮した姿勢をむけてくるが、甘えるのは専ら明に対してのみだ。これは少し寂しい。

明は昔から成熟した精神を持ち合わせていたため、甘えるという言葉すら知らないんじゃないだろうか・・・。その分、サスケは良くも悪くも歳相応だ。成績は流石俺の子、アカデミーでトップを取ってくる。前に旧家の集まりでサスケと同期の息子がいるため成績の話題になったが、家は明もサスケも最高評価の5以外取ってこないため、よその家の成績表は本当に未知の領域だった。



明は普段から上忍レベルの本とか読んでいたし、サスケはそんな明を見てきたから基準が普通じゃないんだろうな。うかうかしていたら明だけじゃく、サスケにまで負けてしまう。そうなると一家での威厳というものが無くなるかもしれない。


食卓で微笑ましい兄弟の戯れを「行儀が悪い」と叱ったが明に万華鏡写輪眼で睨まれた。
も、もしかしたらもう俺の家庭内での威厳は無いのかもしれない。というか、あいつは何時の間に開眼していたんだ。



そのあとこっそり覗いた二人の修行風景にぎょっとした。
明の手裏剣の腕にも驚いたが、あいつが俺よりすごいのはもう分かり切っているからそのことじゃない。

普通男兄弟ってあんなにべたべたしたっけ?
おい、明よ・・・なぜそんなに自然にキスができる。父さんは母さんにキスするのに付き合ってから三年もかかったが未だにぎこちないぞ。

そしてサスケ、お前はどこにキスをせがんでいる。


思ったよりスキンシップが激しい息子たちにお父さんは心配です。
その後手裏剣なら父さんに見てもらえば、と俺の存在に気づいていた明が気を使ってそう進言したのに対するサスケが「え〜〜・・・だって手裏剣なら兄さんの方がず〜〜っと上手だって子供の俺でも分かるよ!」と拗ねた姿に更に落ち込んだ。



itachi3
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -