トトロ主で三部軸
柱一族(4人)がトトロと暮らしている。4人と一匹の仲は良好。カーズ様の素晴らしい頭脳で彼是あって、トトロの姿がスタンド使いにも見えるようになったけど基本見えないようにしている。



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電話が鳴った。ガシャン!……受話器をカーズがぶっ壊した。

次の日、また電話が鳴った。昨日新しく買ったそれを今度はエシディシが壊した。

またまた次の日、今度は私が取ろうとして頑張ったが白トトロのサイズでは中々受話器を持ち上げられない。

う〜ん!う〜ん!と頑張って持ちあがったと思いきや、電話口から「いい加減まともに人の話を聞けえええええ!!」と怒鳴られて吃驚して悲鳴を上げたらワムウが飛んできて電話機ごと壊した。
後片付けはサンタナがしてくれた。


その晩、そう言えばあの声はジョセフの声だったなぁと思いつつ、明日からの家族旅行に浮かれながらカーズの上腕二頭筋を枕に寝たら翌朝、身体全体が痛かった。我が家族の身体に贅肉は存在しないらしい。

髪の毛をいつものターバンに納めたカーズの胸ポケットに強制的にインされたまま空港のゲートを潜り、私・カーズ・エシディシ・ワムウ・サンタナで現在ブラジルへ向かっている。
偶然近所に住むブラジル人の男性と意気投合した私は誘われるまま、彼の実家の個人パーティーに一家でお邪魔させていただくことになったのだ!

Pagode(パゴージ)と呼ばれる数人グループで行うサンバの練習も睡眠要らずの家族とサンバに賭ける情熱が本場の人間と同じくらいの私に掛かれば一世を風靡するような踊りを完成させることも容易いのだああああ!!だから五月蠅い電話に苛立ちカーズたちが壊してしまうのも必然だった。


リオデジャネイロのカーニバル、またはリオのカーニバルでブラジル人すら魅了した今年一番の踊り手は後に伝説とされる。
紫色・黄金色・翡翠色・橙色の4人の大男はその相貌だけでも目を引くが、彼らは情熱的にサンバを踊った。そして周囲にはキグルミの上からサンバの衣装を纏った変りものに見られただろうが、筋骨隆隆の男たちからムス苦しさを取り除き不思議なマイナスオーラを放つマスコットとして知られるのに時間はかからなかった。


数時間で構成された熱狂的なファンの声援に応えるべく、ショーの中心で踊る彼らに下界の声は届かない。


そのファンの壁に阻まれながらも必死に「明様――!!トトロの明様――!!いい加減ジョセフさまのお話を聞いて差し上げて下さいいいいい」

SPW財団の連絡係の声も当然届かなかった。


「そうか。って、納得いくかああああーーー!!」


何考えとるあの馬鹿どもがッ!とその報告を受けて激怒するジョセフ・ジョースターは今香港にいる。
承太郎もよく知る森の妖精に助けを求めたが時期が悪かった。あの、ダンスというダンスに並々ならぬ執念を抱いている毛むくじゃらによりにもよってサンバカーニバルの時期に電話なんて通じるはずがない。
自分よりも付き合いが長い分その辺を熟知しているだろうと、祖父に呆れた視線を向けたがジョセフは気づかない。

「クッソォォ……こーなったら明の好きなシーザーちゃん使ってでも呼び出してやる!」


――(カチャッ。はいもしもし?)あ、もしもしシーザーちゃん?ワシワシ!シーザーちゃんのジョ(プツン、ツゥーツゥー・・・)シーーーザーーーーーー!!!



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後書き
実際のカーニバルは2月や3月ですがここでは時期も捏造しております。

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