好き

ギュッと後ろから抱きつかれ、少し驚く。


「オルト?」

「たいちょ、好き」


小さく呟かれた言葉に、安心感を覚える。エラルドは薄く笑いながら彼の手を握る。


「どうした、いきなり」

「……大好きなんです。隊長のこと」

「知ってる」


抱き締める腕が強くなる。更に身体が密着する。


「オルト」

「はい……?」

「少し苦しい」

「あ……ごめんなさい」


腕が緩み、抱擁から解放されるとエラルドはクルリと身体を反転させ、逆にオルトを抱きしめた。


「たいちょ……」

「オルト、好きだ」


頭を撫で、頬に口付けを落とす。するとオルトは幸せそうに微笑んだ。


「大好きだよ、オルト」

「俺も、大好き、たいちょ」



*



相思相愛。ただ好きって言い合ってる二人を書きたかっただけ


2014/04/22 11:38
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