※微グロ…?
所詮、こんなもんだ
さっきまで俺を睨んでいた目が、挑発してきた口が、鋭く伸びてきた腕が、あわただしく動いていた足が、気配を感じ取ろうとしていた皮膚が、熱く巡っていた血が、どくどくと脈打っていた心臓が、今はただ赤に塗れた肉のカタマリになって目の前に転がっている。
(涙も出やしない)
心は既に醜く腐り落ちている。
『人を殺す』
その重圧に堪え切れずに忍を諦める者も多いらしいが、俺には関係なかった。
だって覚悟の上でこの世界に身を置いているんだろう?
情けを掛ける方がよっぽど残酷だ。
カタマリがぴくりと動いた気がした。
おぞましい。
ぐちゃり。
今は『仲間』と呼んでいるあいつらが、いつか『敵』になる日がくるのだろう。
その時に急に心が生き返ることのないように目の前の『敵』に、己の『心』を重ねて今日もぐちゃぐちゃと殺し続ける。
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勘ちゃんというのが全く分からない。
正直庄ちゃんでもよかった気がする。
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