シザーハンズ



先生が死んだあの日
俺の心は壊れた


だからかもしれない


先生に似た眼をした
お前に惹かれてしまったのは



「シザーハンズ」



攘夷戦争時代
俺は狂ったように天人を
殺しまくった


先生も、銀時もそれを望んでいると、信じて疑わずに


俺の眼が映す景色はすでに歪んでいた



だけど
殺せば殺すほど、
突き進めば突き進むほど
皆はどんどん離れていく


ここに居るはずの銀時にさえ触れることも出来ない



それならば俺は
どうしたらあの笑顔守れる?



傷つけることしか俺には出来ない


ならば、もう一度鬼兵隊を復活させよう

そして、俺達から先生を奪った幕府をこの手で切り裂いてやろう


俺の生きる意味はここにある



鬼兵隊の高杉といえば
誰もが恐れるようになった
嘲笑う奴らはもういない


それなのに、なぜだ

なぜお前はそんなに悲しい眼で俺を見る


お前のその笑顔だけを信じて戦ってきたのに



『てめぇをぶった斬る!』


なんだよ、それは
信じて 望んで 求めて
戦って 壊して 傷つけて
愛して……愛して 愛してきたのに



これが運命か

報われねぇなぁ…



なぁ、銀時
いつの間にお前はそんなに弱くなっちまったんだ?


俺が愛していたのは
先生に似た優しく強い眼をした銀時だったのに



これ以上弱くなんなよ

強さ残したまま散ってくれよ



だから、銀時
次に会えた時には
俺も、お前を



「ぶった斬ってやるよ」



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初/音/ミ/クの『シ/ザ/ー/ハ/ン/ズ』より

歌詞そのまますぎた;


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