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そんなある日だ
昼間、円と遊んでいると、凄い勢いでドアが開かれた
鍵なんて木っ端微塵に壊れた

―バンッ!!

「巴!!お前、此処にいたのか!!」

「ッ兄貴!!」

俺の兄貴
水無瀬斎絵―ミナセ トキエ―
確か・・20歳だったはず

てか、なんで見つかったんだよ!!!!

「探したんだぞ!!って・・この子供か、お前の息子は!」

すごく怖い目で円を睨む
慌てて、円の目を塞いでやる
怖い思いをするのは俺だけでいい!!

「そーだよ!!悪いかよ!!」

「悪いに決まってるだろ!!お前まだ17じゃないか!!」

法律では18にならないと結婚できないから結婚はしてない

17歳といえば、高校2,3年生だろう

「兄貴には関係ねぇだろ!!帰れよ!!」

早く追い出したい
仁王立ちしている兄を鋭く睨む

俺は不良ぽく見られないように地毛の銀髪も黒に染めているため
怖くはないだろう

不良ぽく見られると色々大変なんだよ・・ってそうじゃなくて

ふと我に帰るが遅かった

「お前を連れて帰る」

腕は既に兄に掴まれていた
握力が強くて痛い

「はぁ??俺は帰らねぇ!!円いるし」

「父様が帰ってこいだと。子供は連れ帰ればいい」

無理矢理立ち上がらされた
兄は俺より背が高いから、胸元しか見えない・・

「俺は帰らないっていってるだろ!!!」

兄を見上げると眉が動いた

「おい、子供を車に乗せろ!」

兄の言葉に1人の男が入ってきた
知らない黒いスーツの男は、円を抱き上げると
外へ出て行った

「おい!!円をどうするんだよ!!」


「お前を子供を人質にでもして連れて帰る。父様からの命令だ」

冷たい兄の声
昔は仲が良かった
でも、変わってしまった

俺も兄も

円を人質に取られた俺は帰らないなんて言えず
無理矢理車に乗せられ、家へと引き戻された








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