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久家桐刀side


俺には大切な幼馴染がいる

―――水無瀬巴

ソイツの名前だ

昔から、俺達はいつも一緒だった

俺は4月生まれで、巴とは1つ下の学年

それが差に感じていた

巴が16歳の頃家出した
その時俺は、中3で巴は高1
別の学校で、放課後しか会えなかったのに
家出したことで、巴と会えなくなった

何処にいるのか、何をしているのか

俺は知らない

高校で嫌なことがあったのだろうか
それとも、家のことだろうか

俺は相談さえもしてもらえず、

巴は姿を消したんだ


夜も眠れないくらい、巴のことを考えていた



だって、俺は巴が


好きだった



昔から

ずっと

好きだった


幼いことからいつも一緒
好きだと気づいたのは小5の時だ

男とかそうゆうのは関係なくて
巴だけが好き

巴はそんな俺の気持ちなんて知らないだろう

ともえ・・・

ずっと昔の写真を見ていた

「何処にいるんだよ・・巴」








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