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―ガチャ

兄貴との電話を終え部屋から出ると




まだいるよ・・・あの人たち

生徒会一同も望も未だにいる
ケーキは既になくなっていて、サラダとかしか残っていない

あぁ、俺のケーキ・・

落ち込んでいる俺に望が気づく

「あ、巴なんかあったのか??」

俺がいきなり部屋に入ったからなにかあったと思っているらしい
俺としては大事件なんだけど

「いや、別になんでもねぇ」

「そうか、なら良かった!!」

「いちいち騒ぐんじゃねぇよ」

冷たい視線を送ってくる会長
・・・そういえば、居たな。忘れてた

「アンタよりかはマシだと思うけど」

「あぁ??んだと」

会長って
なんか苦手だな

同じ不良だからか??
種族被り的な・・・

―――同じは嫌だな

「お前今、すごく失礼なこと考えているだろ」

「は?別に」

心が読まれた!!
顔に出やすいのだろうか・・
読まれないように、気を付けないとな

睨み合っている俺と会長の間に望が入ってきた

舌打ちをして俺から視線を外す会長

うざいな・・嫌いだわ
コイツ

「なぁ、巴は冬休みどうするんだ??」

唐突に望が聞いてきた
クリスマスかと思えば、すぐ冬休みだな・・
つか、書記と会計が後片付けしてるんだけど・・雑用??

「俺は、実家に帰ることになってる」

帰りたくないけど・・という言葉は飲み込む

「そうなのか??冬休みみんなで遊びに行くんだけど、巴もどうかな?」

みんなって、生徒会一同か??
無理だな

「あー、俺多分最終日までいると思う」
円とたくさん遊ぶ予定だし
兄貴は正月って最初は言ってたけど、父様が冬休み中ならOKだと

円よりお前達を優先にするわけないだろ

「そうなのか?巴も一緒に行きたかったんだけどなぁ・・でも仕方ないよな」

残念そうに肩を落とす望を会長達が励ます(?)
「アイツはいいだろ」
「ほっときましょう」
「「僕たちは望が居ればいいんだから」」
「望だけで、いい」

酷い言われようだな・・おい!!






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