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クリスマスツリーのライトがキラキラと光る
闇の中に浮かぶ星が綺麗だ

「はぁ・・」

ため息の視線には、望と生徒会一同

プレゼントを望に渡してワイワイ楽しんでいる

「望のために、マフラーを用意しました。フランスで作られた最高級品なんですよ」
赤い箱のプレゼントを渡す副会長

マフラーって・・おいおい
どこ産でもよくね??いちいち拘る意味が分からん

副会長に続け!とプレゼントを渡していく生徒会




ぷ、れぜんと??





それを見て、思い出した

「ぁぁああああ!!!!」

俺、円へのクリスマスプレゼント用意してない

「ど、どうかしたのか??」
「イキナリ大きな声出さないで下さい」

いきなり大声を出した俺に驚く一同
それもそうだけれど・・

それどころじゃない


「やっばッ!!」

食べかけのケーキを机の上に置いて
自分の部屋に入る
鍵もしめて――

「どうしよう・・・考えてなかった!!」

クリスマスには会えないけど・・・
出来ることならあげたい

毎年、サンタと俺から2つのプレゼントを渡していた
お金が無かったから、夜から朝までずっと働いていたのを覚えている
まぁ、円はほとんど覚えていないかもしれない


でも、出来ることなら

貫きたい

携帯を開き兄貴に確認する

「なぁ、円にクリスマスプレゼントなにあげるんだ??」

『あ?それなら、仮面●イダーの良く分からない変な奴。本来、俺にあげる義務はないのだが・・夢を壊すわけにはいかないだろう」

どうやら、兄貴はサンタとしてプレゼントを渡すらしい
っか、変な奴ってなんだ??

「俺もあげたいんだけど、どうしょうかな?」

『知るか。お菓子とかでもいいじゃないか?』

「ん〜そうゆうのじゃなくてさ。なんか欲しい物聞いてないか?」

『さぁな。今時の子供は分からん』

素っ気ない返事
全然参考にもならない




どーしょ

クリスマスは明日なんだ

明後日からは冬休み

円に会えるかもしれない


その前に、プレゼント決めないとなぁ・・








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