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自創作についてA
2019/08/25 15:14

<狂人の組曲>

シリーズの基本となる時間軸の話です。

主人公の諒平が“見える”ことを自覚してから奇怪な非日常に巻き込まれていく中で、白骨の幽霊にされてしまった幼馴染の愛梨紗を取り戻すまでの物語。

おぉ、こう書くとめっちゃ諒平が主人公してるな←

まぁ実際の文章は後半に行くにつれて砂紅が出張りすぎな感じになっているんですが……w

そこは昔の文章なので、今とちょっと文体も違うし未熟だったので勘弁してください。


この物語を書き始めたきっかけはいまいち思い出せないのですが、物語冒頭のピアノのシーンが浮かんだところから想起したような気がします。

当時、自分がかなりピアノを頑張っていたのもあって、私の中ではリアルに音も浮かぶくらい冒頭シーンがイメージできていたのですが
読者の皆さんはどうだったんでしょうか笑

ちゃんと伝わってますかね?

久しぶりに読み返しても自分は作者側なのでイメージできちゃうんですよね〜

この手の悩みはもちろん冒頭シーンに限った話ではなくて

戦闘シーンも魔術のシーンも読者にどう伝わっているかというのは、なかなか書いている側からは想像しにくいものです

心理描写は正直自分でも弱いと思っていますが、最近は頑張ってます……

ちょっと内容がそれてきたので戻しますね。よいしょ。


以前の記事でも触れたように、狩人と魔術士は敵対関係にあります。

狩人は魔術士への対抗手段があるだけで魔力を持たない人間なので、基本的には人間サイドの味方です。

秘密裏に動くために口封じを行う場合も、極力無害な一般人は生かす方針をとっています。

魔女は魔術士ですが、ただの人間にも狩人にも同族である魔術士にも味方しません。

召喚魔ユーノスの予言を聞き、より面白い方につきます。

なので、組むことはあっても一時的に敵対していないだけで味方ではないのです。

一話においては、彼女は不死身の最恐の魔術士というポジションであり、詳しい素性が不明のミステリアスな人物として登場します。

余裕があって、相手を手のひらの上で転がすような、そんなイメージ。

明確に強キャラであり、あまり同情の余地がないのですが、そんな彼女にも事情があったらいいなという思考で設定されたのが過去編でもある二話「盲人の小夜曲」になります。

こちらについてはまた次回。


さて、巻き込まれてしまった諒平ですが、彼はどこにでもいる普通の人物を目指して書いています。

父親は亡くなっていますが、実は“見える”力は父親譲りという設定がありました。

母親は見えない人です。

諒平本人はと言うと、物語冒頭の事件までは自分のことを霊感ゼロだと思っています。

あまりにもはっきり見えすぎて、特に疑ってなかった感じです。

父親は見えすぎたことで命を落としたので、母親は諒平が見えていると薄々気づいてはいたものの言及していませんでした。

自覚してからは、幼少期の出来事も“見えて”いたんだと認識しています。

幼馴染の愛梨紗も諒平が見えない何かに向かって話しているのを見て気付いていましたが、物静かな子なので不思議に思うだけで言及することはありませんでした。

愛梨紗は父母と妹がいる四人家族でピアノの天才という設定ですが、私と家族構成が同じなのは偶然です。

あとから気付きました(笑)

彼女はヒロインだけれど、恋愛をメインにするわけではなかったので出番はほぼないです。

燕ちゃんの方がよっぽど出てますね。

でも諒平とは両想いで、付き合ってはないけどほぼ付き合ってるよねみたいな関係です。

諒平は音楽のことはあまり分かりませんが、愛梨紗に聞きに来てほしいと言われたので見に行ったんですよ。

そこから冒頭のシーンに繋がるんですが、この流れは以前拍手お礼文で書いたので探していただければと思います。


狩人親子は個人的にとても気に入っているキャラです。

名前もそうなんですが、騎夕さんは兄様の次にお気に入りだったりします。

黒野家は狩人が発足したときの初期メンバーです。

もちろん他にもいますが、協会の中では一目置かれる一家でした。

騎夕はその血筋なわけですが、幼いころは家業に反抗的だったという経緯があります。

そのため狩人になるための教育から逃げて盗人のようなことをしていた時期があったりします。

この辺の詳しい過去については三話「狩人の狂詩曲」で書いていく予定なので、今しばらくお待ちください。

騎夕の娘が燕ちゃんです。

彼女はまだ狩人としては半人前で、狩人助手という形で騎夕と組んで任務に臨んでいます。

ちなみに仕事のない時間は普通に学校に通って女子学生してますが、不規則な仕事なのでなかなか友達と遊ぶ時間はありません。

狩人だからと言って山奥などに隠れ住んでいるわけでもなく、騎夕と一緒にとあるマンションの角部屋に住んでいます。

明るい元気っこのイメージで描写していますが、早産児として生まれたので小さいときは大変でした。

部屋の仏壇には母親である歩美の遺影が置かれていて、騎夕さんは毎日その前で祈ってから仕事に出かけます。

お墓参りも毎年行っていて、歩美が好きだった花をお供えしているとか。

父子ともに互いが大好きです。


一条家は超一流の魔術士一家という設定です。

私が兄様を好きすぎるがために設定もりもりになってます(笑)

砂紅は父似、灰斗は母似というつもりで書いてるんですが、たぶん伝わってないですよね〜。

父親が斗真、母親が紅姫なのでそれぞれの名前のうちの一字が子の名前に入ってます。

両親はラブラブです。

砂紅は天才ともてはやされて育ち、幼いころから魔術の英才教育を受けています。

長男であり、家督を継ぐことを運命づけられていたので自信があります。

一方、灰斗はそんな兄の背中を見てあこがれると同時に、周りからの評価に悩まされていたので少し弱気な部分があります。

優秀な兄と比べられることに傷ついていて、大丈夫よ、という母の言葉が救いでした。

この兄弟は当人同士の絆は深いのですが、周りから見ると灰斗は砂紅のおまけみたいな扱いをされているというのを念頭において書いています。


兄と比べられると言えば、一話で白骨の幽霊として登場した翔樹もそうです。

彼は家族関係が複雑で、兄・劉紀とは異父兄弟になります。

劉紀は一条家の血をひいていますが、翔樹にはその血は流れていないのです。

魔術の才能にも恵まれなかった翔樹は、学校での成績も振るわず常に劣等感を抱えていました。

灰斗とは年齢差があるものの、境遇が重なって見えたことから仲良くなったという経緯があります。

二人がなぜ仲たがいしてしまったのかは、一話外伝「魔人の交響曲」で。

まだその描写までたどり着けていないのですが……(笑)


これで一話の主な登場人物は一通り紹介したでしょうか。

だらだらと語ってしまいましたが、ここで紹介した設定などはほんの一部なので
いつか自分用に設定集的なものを作れたらいいなぁとひっそり思っているところです。

長くなりましたが、今回はここまでにします。

お付き合いくださりありがとうございました!


次回Bは、「盲人の小夜曲」と登場人物についてお話ししようかと思います。

ではでは。



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