「晋ちゃーん!」
「うるせェ!黙ってろ」
「好きだよ〜」
「………」
まただ。
「消えろ」
「えー!そんな酷いこと言わないでよー」
「黙れ、消えろ!」
「無理」
そう言って抱きついてくる、銀八を睨み付ける。
これも、いつもだ。
「いい加減にしないと、教育委員会に訴えるぞ」
「あららー、そんな事したら俺、とばされちゃうじゃん」
「クク、そりゃ好都合だな」
「俺にとっては不都合!」
「なんでだよ」
「晋ちゃんに会えなくなるから」
にへらっと笑う銀八。
こんな事を平然と言って、恥ずかしくないのか、気になって仕方ない。
だいたい、その言葉が本当なのかすら分からない。
(やっぱり銀八は、なに考えてるかよめねェ)
「くだらねぇ」
「晋ちゃんは俺に会えなかったら寂しくないの?」
「全然、むしろうるせェ奴がいなくなって嬉しいくらいだなァ」
「嘘ばっかり」
「あ?」
「本当は俺のこと大好きな癖に」
そういうの、自意識過剰っつーんだよ、俺がそう言えば、自意識過剰じゃなくて本当のことだもん、とまた気持ち悪く笑う銀八。あぁ、こいつにはすべて見透かされてるって訳か。
好きだけど嫌い
(「俺、お前のそういうところ嫌い」
「え、ちょ、傷つく!」
「でも…、好き」
「晋助くんっ!!」)
2010/05.13
グダグタ…
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