宮地先輩と緑間くん




今日は休日で珍しく部活も休みだった事もあり昼過ぎに目を覚ました。
ベッドから起き、頭をがしがし掻きながらなんとなく携帯に手を伸ばしてみる。新着メール一件とディスプレイに映っていた。
せっかくの休日に誰だよ、と内心舌打ちしながらも受信フォルダを開く。そこに映った名前に思わず心臓が跳ねた。



「み、どりま…!?」



あいつからメールなんて滅多にないし、俺からも必要最低限のことしかメールしない為、何があったのかと頭をフル回転させる。
考えたところで思い当たる節などなく、ばくばくとうるさい心臓をどうにか抑えながらもメールを開いた。
そこにはシンプルに"今日会えませんか?"と一言だけ。受信した時刻は30分程前だ。慌てて大丈夫だと送る。急いで用意しなければ、と部屋着に手をかけたところでその手を下ろした。
そもそも30分も前のメールだ。あの緑間のことだ、どうせ今頃高尾あたりと一緒に居るに違いない。



「なに焦ってんだか」



馬鹿馬鹿しい、とまたベッドに横になった時だ。
大好きなアイドルの着信音が流れる。これは紛れも無くメールを受信した音でまたも心臓が跳ねた。
今から一時間後駅前の公園で大丈夫ですか、との問いに大丈夫だと送った。さっきと同じ返事とか知らねえ。今はそれを気にしてる場合じゃない。
今度こそ俺は着ていた部屋着を脱いだ。




2012/09.29



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