「お友達ができて良かったね?」

 言えばマサキはそんなんじゃないですよってソファの上で抱えていた膝に埋めた顔をあげて気だるそうにボクをみた。

「そっか」
「わ、なに」
「お友達じゃないの?」

 歩み寄ってぐい、と彼のすぐそばまで顔を近づけて問えば後ずさるマサキ。

「ヒロトさん、しつこい」
「うわっ」

 顔に向かって隣に置いてあった星のかたちをしたクッションをおもいきり押し付けられた。うん、ちょっとからかいすぎたかなって思ってそう?じゃぁもう言わないねっていきなりだったかもしれないけど潔く返した。ああ、温かいものが飲みたいな、なんてふと思ってコーヒーでも煎れようかとキッチンへと移動しようとした手をふと掴まれた。

「……、」
「どうしたの?」
「ヒロトさん今度、」



新しい星に名前をつける時のようにこれから君は君が出会うたくさんの感情になんという名前をつけるんだろうって心が躍るんだ

 同じクラスのサッカー部の奴つれてきていいって手を掴みながら俯くマサキに小さく微笑んだ。そうしてクラスの奴だなんていう彼にお友達でしょって言ったらうるさいもうつれてこないなんていって俯いた頭をそっと撫でた。