「あの人に頼んでもいい答えは返ってこんで」
「...こんばんは」
「名前...おい、財前。どーゆーことや」
「どーゆーことも、こーゆーことですわ」
夜、俺が助けを求めに財前の家に行くと...なんと!悩みの種である名前の姿が。とりあえず、財前の部屋で話すことに...
「タイミングが悪いのではありませんか、謙也先輩?」
「せやけど、俺だって財前頼りにしとるから」
「白石先輩がいるじゃないですか」
「あの人に頼んでもいい答えは返ってこんで」
「そーや!財前の言うとうりや」
「...確かに」
そこから少し間があいて、3人で顔を合わせ笑い始めた。
「部長えらい可愛そうになりますわ」
「だね!」
「白石はそういうキャラやろ?」
「まあ、そうっすね」
「そろそろ、あたしは帰るね?光、ありがと!」
「送るで!」
「大丈夫ですよ!すぐ近くなんで」
「てか、お二人話さなあかんのやないんですか?」
財前の奴、俺が触れないようにしとったこと分かって言うとるわ。タチ悪いやつやで、ほんま!
「あっ...えーと、あの...」
「外で話そうか」
そう言うて俺と名前は財前の家を出た。
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