「それって好意がない証拠だよね?」







「けーんやっ!もう仕事終わったー?」

「藍...離れろて!」



委員会の仕事が終わり帰り支度をしていると、例のあの先輩が入ってきた。謙也先輩、嫌がってるから好きな子にはああやって照れ隠しみたいになるのがヘタレってことだよね?



「やーだっ!謙也、一緒に帰らへん?」

「自主練やるんやって!あ、名前はどーすん?練習は終わっとるけど」

「えー、謙也のケチー!あっ!マネの仕事ならわかるし、この子に変わってやるで?」

「藍はやらんでええ!!はよ帰れって!!」

「あー、あたし帰ります。先輩方、さようなら」

「ちょ、名前!」




あたしは急いで放送室から飛び出した。見たくない、先輩と女の人の仲がいいところなんて。






どんっ





「うわあっ、すみません!」

「いや、こちらこそ...って、名前やん、なにしてん?」

「光ううううう」



あたしはたまたま光に会い、さっきの事情を話すことにした。









「謙也さんが積極的か」

「それって好意がない証拠だよね?」

「せやな...けど、''今までは''やからね」

「どういうこと?」

「そっから先は俺に言えることはないで?」

「だよね...」




これからどうしたらいいのかな...。もう、辛い思いしたくないけど...。






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