ないん
1年前。
「名前っち!」
「涼太?どうしたの?」
「行くっスよ!!!」
「今日から部活ないでしょ?」
今日から試験週間だから部活がない。だけどみんなで勉強することになってる。それで頭のいい名前っちを呼べって赤司っちに言われた。
「今日から赤司っちの家で勉強会なんスよ」
「...うん?だから私帰るよ?」
「何言ってるんだい?名前も来るんだよ?」
「うわあっ!赤司くんっ」
「やっぱ、そうなるんスね」
「当然だろう。学年順位で僕と真太郎についで3位なんだから」
「頭いいんスよね、名前っち」
「いやいや、この間はたまたまだよ!!」
とか言って前の時も4位だったじゃないスか。俺はそういおうとしたけど名前っちに否定されそうなのでやめた。
「たまたまで3位が取れるくらいなら、来てくれるよね?」
「え...う、うん。文系なら教えるよ」
勉強会の文系担当が名前っちになったのは言うまでもなくこの日からだった。8人で勉強も当たり前になっていた。
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