ななわ
「お前進路どーすんだよ」
「んー、特に決まってなくて...」
そろそろ進路先を決めなくてはいけない時期。私は学校を迷っていた。大我は誠凛という新設校に行くらしいが、私はどうしようかな...
「俺と同じとこ来いよ」
「え?」
「まだお前と同じ学校で生活してたいからよ」
「大我...」
「名前...」
「うん!友達になってからすぐだもんね!もっと一緒にいたいよね!!」
「...おう」
そんな簡単に決めていいものじゃないって分かってるけど、私はこうして誠凛に行くことに決めた。大我の表情がコロコロ変わって面白かったけど、なんだったんだろ...
「誠凛か!セーラー服だったけ?」
「知らねーけどそーだったよーな」
「ここもブレザーでしょ?前の学校もそうだったから、セーラー服着たいんだよね」
「名前ならどっちも似合うだろ...」
「ん?」
大我がボソッと何か言ったが、よく聞こえなかった。
「なんでもねぇよ!!」
「えー、気になるー!」
「ほら、願書出しにいくぞ!」
「馬鹿大我!」
「うっせ!」
高校生になってもこんな日は続くと信じてた。そんな私は大我に馬鹿と言えないほど馬鹿ですか?
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