「なんやって?」








「合宿ばんざーいっ!」

「名前、騒がしいで」

「菜摘...楽しみじゃないの?」

「そりゃ、名前と3泊4日過ごせるゆーたら幸せもんやわ」

「照れるね、それはっ」

「せやけど、部屋は別やで?」

「え...」






なんてことだ。
せっかくの3泊4日だというのに
菜摘と違う部屋だと!?
でも、そしたらあたしは誰と同じ部屋なんだろう...




「名前、お前はこっちのバスやで?」

「バスも違うんですね、光さん...」

「女テニと一緒なわけ無いやろ」

「すいません、光さん」

「財前くん、あっちでねー?」

「おん、名前貰っていくなー」

「遠慮なくー」




「ちょ、あたしあっち乗りた...」

「あ?なんやって?」

「はい、すいません」





バスに乗ると前の席にはオサムちゃんと蔵先輩。
前の席あんまり空いてないな...
あたし酔いやすいのに。



「お前、どこ座るん?」

「前のへん」

「空いてへんよ...空いとるとすれば、謙也さんの隣とか」

「え、謙也先輩か」

「なんや、嫌なん?」



光と話しているとオサムちゃんが立ち上がる。



「苗字、はよ座らな出発できひんで?」

「こいつ、酔うらしいんで前にしてやってください」

「前なら...謙也の隣やな」

「...はっ!?」

「はーい...」



あたしはドキドキしながらも謙也先輩の隣に座る。
謙也先輩本人はというと頬杖をついて窓の外を向いているため
どんな顔をしているかはわからない。




「謙也先輩ー?失礼しますね?」

「おー、窓側やなくてええんか?」

「景色見てる方が酔うんでこっちがいいです」

「そーか、ほんならええか」



「出発すんでー」と言う声とともに
バスは動き始めた。









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