ろくわ









それから私は通っていたらしい中学とは別の中学へと
転校することになった。
友達だと紹介された人に知ってる人はいなくて
思い出そうとするとひどい頭痛に追われる。
その為、彼らを見ないようにするのには
転校するのが一番だろうと医師に告げられた。





「ここが新しい中学校か...」






私は校門をくぐり抜け職員室を目指す。
大きな中学だからどこに何があるのかさっぱりわからない。




あ、あの人に聞こう...




「あの...」

「あ?なんだよ?」

「わっ...あ、あのっ、職員室ってどこですか?」

「あー、そこを右に曲がったらある。お前、転校生か何か?」

「はい、受験シーズンですけど。いろいろあって転校することになったんです」

「ふーん。...てことは、3年かよ!俺とタメ!?見えねぇ、ちいせぇ」

「...あなたが大きすぎるのでは?」

「ま、それもあるかもな。俺は火神大我。お前は?」

「私は紫原名前です。あ、そろそろ行かなきゃ!ではっ」






火神くんかあ...
かっこいい人だっなあ...






「俺がいいぞーって言ったら入れよ?」

「はーい」



担任は若い男の先生。
楽しめそうだなあっ!

なんて考えていると「いいぞー」と言われたのでドアを開ける。


ーがらっー



「かわいー」

「髪の色きれー」

「ちっさいなあ」

「はい、静かにっ。よし、自己紹介よろしくな」

「紫原名前です。皆さん忙しいと思いますが、仲良くしてください」

「じゃあ...紫原は火神の隣な」

「えっ、と...はい」



大きな背と赤と黒の髪の毛で
どこにいるかわかった。
火神くん、目立つんだなあ!



「やっぱ、おんなじクラスか」

「うん、そーみたいだね!よろしくね?」

「っ...よろしく」









ありきたりですいません。
2年生の時から帰国してましたよね?
まさかの思いつきですw





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