いちわ







「あっくん、どけてよー」

「やだー、名前ちんの隣じゃなきゃ嫌ー」

「もー、あっくんってば!練習して?」

「っ!!名前ちんに言われたら仕方ないなー」



帝光中学校の2年生。
クラスは双子の兄であるあっくんこと
紫原敦と同じクラス。
そして男子バスケットボール部に所属している。
私は(強制的に)マネージャーになった。



「あそこのふたりはラブラブしてるようにしか見えないよね...」

「桃井、赤司の前でそれ言えるのか?」

「言えないっ!ミドリンは大丈夫なの?名前のこと好きじゃないの?」

「なっ!!俺は別にいいのだよ!」

「あれ?真ちゃんも練習行かなきゃっ!何やってるのー?」

「あああ、わかってるのだよ!」




さつきちゃんといた真ちゃんに声をかけて
スポドリを新しく作り直しに向かった。
何話してたんだろ...




スポドリを作っていれば
入口に人影ができた。
誰だろとか思っていると、そこには灰崎くんがいた。


「名前...」

「え?あー、灰崎くん?」

「俺の告白の返事は?」

「ん?告白なんかしてもらったけ?」

「したぜ?俺と付き合おうぜってさ」

「えー、ごめん!覚えてない。それより練習行ってよ!」

「はいはい。天然ちゃん」



私、そんなに天然かな?
どこが天然なんだろー...


「俺はもうそろそろやめるから」

「えっ!?」

「黄瀬が入ってきただろ?」

「う、うん...」

「まあ、お前にはわからなくていい」





これが練習着を着た灰崎くんをみた
最後の日だった。





(名前!灰崎になにもされてないか!?)
(赤司くん?そんなに慌てて...私なら大丈夫だよ!)
(名前ちーん、こっちきてー)








灰崎くん、実はいい人っていうの書きたかった...
黄瀬くんとやったのは故意だって書きたかったんです!





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