「エクスタ野郎」






だんだんとマネージャー業を身につけてきた
今日この頃。
ドリンク作って渡してタオル渡してなんてしてると
休憩中の謙也先輩発見!



「謙也先輩ー」

「おわ!!名前っ」




あれ?あたし、こんな呼ばれ方だったけ?
あー、そういえばこの間そうなったんだった!
あたしも光が謙也さんって言ってるから
このほうがいいんだよね。


「...名前?どしたん?」

「あ!ただ謙也先輩がいたんで話しかけただけですよ?何してるんですか?」

「白石待っとるんや」

「ふふっ、あははっ」

「な、なんや!!!」

「いや、あまりにも女の子みたいなこと言われたんでwwww」



そう告げると耳まで真っ赤にする謙也先輩。
かわいー


「自分、財前と似とるわ」

「え、光と!?」

「おん、そーやって俺をからかうところとかな」

「からかってませんよ!先輩かわいいからww」

「可愛いとかゆーなやっ」

「えー...謙也先輩のけちっ」



むうっと頬をふくらませてみると
口を押さえなんだかブツブツと言ってる謙也先輩。
どうしたんだろ...


「謙也あ!!」

「うおわっ、あ、藍...」

「なーにしとんのお?」

「ちょ、離れてくれへん?」




だ、誰?
すごい勢いで謙也先輩に抱きついている。



「えー!謙也のけーちっ」



あ、私と同じことしてるよw
謙也先輩は...あれ?冷めた顔ですね(笑)




「...この子誰?」

「あー、新しいマネや」

「ふぅん...」

「えーと、あたしそろそろ行きますんで」

「え、名前一緒に行こうや」

「あ、はい。でも...」





「工藤せーんぱーい!早く戻ってきてくだ...あれ?名前何やっとんの?」

「あ、菜摘!あれ?この人女テニの先輩?」

「そうそう。あ、忍足先輩いるから来たんですか!?早く行きますよー」

「なっちゃんってば強引やなあっ!謙也、まったなー」





そう言って二人は去ってった...
嵐のようです、はい。
なんか、この物語ギャグに走ってませんか?
いやつっこむのもやめておこう。





「すまん、待たせたな...あれ?名前ちゃんもおったんか」

「あ、蔵先輩。何してたんですか?」

「ちょっとな!ほら、練習再開やで!」

「いたっ!白石引っ張んなや!」

「スピードスター、はよ動け」

「素早いわ、見とけ!」



その瞬間、謙也先輩はコートの方へ消えた。




「早いなあ...」

「名前ちゃん、謙也のことどー思う?」

「えー、可愛い先輩だなと思います」

「ヘタレやからなあw」

「ヘタレですもんねぇ...」

「俺のことはどー思う?」

「エクスタ野郎」

「え?」

「BY光...なので2人きりにはならないほうがいいらしいですね!」




エクスタシーってゆーの嫌いじゃないけどね!
蔵先輩は怖いんだよ!!あの事件から!
前回のあのやつ...
裏で引っ張ってたの蔵先輩なんだからねっ!
あたし知ってるんだからね!










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