染まる私
試合は洛山が勝った。
私は急いで赤司くんの元へ向かった。
早く言いたい。
おめでとう、私も好きだよって...
「赤司くん...」
「名前...」
「お、めでとう!」
「勝つことが全てだ。...って言ったら怒るかい?」
「私その言葉は好きじゃなかった。あと、百戦百勝のタオルも」
「そうだったのか」
「でも、赤司くんのことは嫌いになれなかった。あの怖いなと思った目も2年生の時にはかっこいいなと思うようになったんだ...」
「オッドアイ、でもかい?」
「うん、今はどんな赤司くんもかっこいいよ」
「僕もどんな名前だって好きだよ」
私はこの日を待ちわびていたんだ。
赤司くんを好きになったのはいつだろうね。
いつのまにか、惹かれてしまってた...
「私も好きだよ、赤司くん」
「僕と付き合ってくれ」
「うん、こちらこそお願いします」
また突然に赤司くんに抱きしめられた。
私も負けじと腕を回す。
「もう、離さないけど覚悟はできてる?」
「うん。離れるつもりなんてないよ」
「じゃあ、洛山に来るかい?」
「そんなことできるの?」
「名前なら大丈夫だよね?頭いいでしょ?」
という訳で、どうやら私は京都へ行くようです...
赤色に染まる私の心
(僕と一緒に住めばいいよ)
(え、いやでも...)
(僕の言うことは?)
(ぜ、ぜったーい)
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