浮かぶ赤
ゴールデンウイーク。
私はバイトを始めていた。
中学3年の頃よく来ていた、カフェ。
マスターとは顔見知りで雇ってくれた。
ーからん、ころんー
「いらっしゃいませー」
「 名前ー!遊びに来たよ!」
「さつき!」
「いいお店だね?」
「でしょ?私のお気に入り」
さつきはカフェオレとショートケーキを頼んだ。
「あれ、二人分ですか?」
「 名前ちゃんも食べてきな?休憩だよ?」
「いいんですか!?」
「ほら、いっておいで」
私はさつきの元へ行き二人分のケーキとカフェオレを置いた。
「あれ? 名前の分?」
「マスターがさ、休憩くれたの」
「そっか!」
それから二人でケーキを食べながら
ガールズトークをした。
「じゃあ、また来るね!」
「ありがと!」
大輝は何してるんだろうな...
会いたいけど会いたくない。
私が今一番会いたいのって誰?
一番に思い浮かぶ赤い君
(はあ、辛いよ)
( 名前ちゃん、大丈夫?)
(あー、すいません!)
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