「用事やって。多分告白(笑)」








放課後になり、菜摘と一緒に男子テニス部のコートへ来ていた。



「あ、来てくれたんや」

「お、忍足先輩!」

「あれ?女テニの子やん」

「え、わかるんですか?」

「あー、女テニに知り合いおるからな」



菜摘は忍足先輩と話していた。
あたしはボーッと突っ立ってるだけで
何もしていない。


「 名前?大丈夫?」

「うん、大丈夫ー」

「今な、白石おらへんから気楽に見てや?」

「なんで、白石先輩おらんのですか?」

「用事やって。多分告白(笑)」



にかって笑う忍足先輩。
白石先輩に負けずイケメンだなー...



「光は?」

「そこおるで?」

「ほんとだ...」




プレーする姿はなかなかかっこよかった。


「財前くんかっこいいなあ」

「そう?光ねぇ...」

「モテるで、あいつは!」




「おい、謙也ー...あ、きたん?マネやる気になった?」

「白石先輩...」

「その子もマネになるん?」


白石先輩が突然現れ、あたしだけでなく
菜摘も指さした。


「私は女テニです!」

「せやったんかー、残念やな」

「あたしも入らないですよ?」

「なんでや!?」

「いやー、光といても楽しめないですし」

「お前らそれでも幼馴染みかいな」

「一応...」


光のことは好き。
でも、もう失いたくないから...






「 名前?結局マネになるん?」

「んー、考えさせてください」




ということで、あたしは
男子テニス部マネージャーになりません!





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