心に響く










私の大好きな大輝はどこに行ったんだろう...
大好きなバスケに没頭して明け暮れて
チームプレイをしていた頃の大輝は。


私はポケットの中から、一枚の写真を出した。
そこには、満面の笑みのさつきと私。
珍しく真ん中にいる黒子くん。
黒子くんの肩を抱いてピースする大輝。
メガネを上げてる緑間くん。
お菓子を食べてる紫原くん。
少し離れて立っている赤司くん。
これは私がやめてしまう少し前の写真。
先生がとってくれたんだっけ?
懐かしいな...




「 名前ー!かーえーろっ...って何見てるの?」

「うわっ、さつきか!...昔の写真だよ」

「おー、懐かしいね」





この頃は楽しかったね!なんてさつきがいうから
2年生の頃を思い出す。
赤司くんに触れられた髪のことを思い出し
少し切なくなる。
あれは、恋だったのかな?
今は、そう思える気がする


「どうしたの?」

「んー、私は大輝にとってどういう存在なのかな?」

「青峰くんになんか言われた?」

「いや、別に言われてないけど」

「大好きだって言ってたよ、この間」

「なんでさつきにっ...!?」

「たまたま話したからね」



大輝はいつだって、マイペース。
そんなところに振り回されて
ドキドキされている。

そんな日々も悪くないかな...


人から聞いたこと程心に響くものはない


(照れてる照れてる)
(そりゃ照れるよ!)







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