知らない間に進む








私は風邪を引いてしまった。
あんまり風邪引くことないのにな...
休み始めて2日ほど。

「はあ、しんどい」



ーコンコンー


「名前ー、お友達きたわよー」

「え、うん」


ーがちゃー



「名前?大丈夫ー?」

「さつきー、大丈夫だよー」



来てくれたのはさつきだけでなかった。
赤司くん、紫原くん、緑間くん。
青峰くん、黒子くん。


(皆、来てくれたんだ...)


「ほらよ、お前の好きなアイス」

「あ、ありがとう」

「早く元気になってください」

「ケーキバイキングいこーよー」

「うん」


必然と元気が出た。
みんなの顔を見ると幸せな気分になる。


「ポ〇リなのだよ」

「ありがと、またお返しするね?」

「いらないのだよっ」

「あと、報告があるんだ」

「どうしたの?」

「灰崎がやめた」

「え?灰崎くんが?」


私は驚いた。
灰崎くん、1軍だし普通にバスケはうまい。
ただ私が個人的に嫌いなだけだった。


「その代わり黄瀬くんが入ってきたよ!」

「まだ2軍だけどな」

「そうなんだ...」

「まあ、体は大事にするのだよ」

「うん、みんなありがとう」



皆は帰っていき
私は一人で考えてた。



(理由もなく辞めたわけがない)



彼もきっと、バスケが好きだったはず。


私の知らない間に進む世界


(けほっ、だめだ!寝よう)





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