告白より君
本日体育祭です。
とても晴れてます。
(あああー、私苦手なんだよねー)
「あ! 名前ー!今日は負けないよっ 」
「さつきー、私勝つ気はないから」
「えっ!なんでー?」
「運動苦手だもん」
「おい、お前がんばれって」
「あ、青峰君っ」
頭の上に顎を乗せられる。
青峰君と私の身長差、半端ないから
できることだ。
(いたい)
「やっぱ、ちょうどいいな」
「ちょっ、やめ」
さらには後から抱きしめられてしまった。
「2人ともいちゃいちゃするから、私たいさーん(笑)」
「さつきっ!?私はそういうわけじゃ、」
「おい、違うのかよ」
「いや、青峰君だって─」
「俺は本気だけどな」
「え?」
「 名前 のこと、好きだけど?」
青峰君の顔は、いつになく真剣だった。
(バスケしてる時みたいにすごく)
「私は...」
「なにしてるのかな? 名前、大輝」
「赤司かよ。タイミングわりーんだよ」
「何のことだい?早く集合してよね」
「ご、ごめんね!赤司くん集合係だもんねっ」
私は、青峰君を放って先にクラスの集合テントへ急いだ。
自分が何故赤司くんの係を知っていたのか考えながら。
(でも、今日の赤司くんはタイミング良かったかな)
あの人の告白より君の存在
(はあー、おまえのせいだ。赤司!)
( 名前に手を出すからだよ )
(お前、嫌われてんだろ?)
(どうだろうね)
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