不憫な兄(我愛羅?) | ナノ
バンッ!
「うわああああんカンクロウウウウウ!」
「うっせーぞ!・・・何だお前か。開けたドアは閉めろって」
「我愛羅が私をいじめる!」
「話を聞けよ。で、何だって?」
「カンクロウも聞いてないでしょ!我愛羅に明日自宅軟禁って言われた!年下に!年下に自宅軟禁宣告された!イジメ!ヨクナイ!」
「はあ?俺的には我愛羅のお前への甘ったるさの方が気色悪いじゃん」
「えっどこが」
「一応聞いとくけど何でそんなこと言われたんだ」
「修行してたら狩猟区域に入ったの気付かなくて着地したとき熊用の罠にかかりました」
「ホラな」
「何で!もっと怪我人と年上は大事にするべきでしょ違う?見てよこの脚のぐるぐる巻きの包帯!一人じゃ里に戻って来れないくらいの大怪我だよ見えますー?」
「ムカつく喋り方だな。お前拗ねて俺に当たってるだけじゃん。落ち着けよ」
「・・・うっ・・・・・・ぐすっ・・・・・・大人になったねカンクロウ・・・」
「落ち着いてもうぜーな。あとさ、動けねえお前を見つけて里に連れ帰ったのは誰だ?」
「・・・・・・我愛羅ですけどー」
「だろ?完璧にお前が悪い。今も抜け出して来てんだろ。まずは戻って、心配かけて助けてくれた我愛羅に謝ってお礼言うってのが筋ってもんじゃん」
「・・・・・・」
「ん?」
「やだ!怒られるのこわい!カンクロウ助けて!お兄ちゃんパワーで助けて!」
「おいっやめろっ!引っ付くのはマジやめろ俺の身が危ねえじゃん!つーかお兄ちゃんパワーなんて生まれてこのかた持ったこと・・・・・・だから早く離れろって!」
ガチャッ
「ゲッ」
「いやあの我愛羅・・・これは違うんだコイツが勝手に・・・」
「・・・・・・カンクロウ、表へ出ろ」
「それ見たことか!」