→立海テニス部の継承
「おっ赤也じゃねーか。何抱えてんだ?」
「ジャッカル先輩!久しぶりっす。部活動紹介のビデオっすよ。柳先輩に編集手伝ってもらって。超いい感じなんで見ます?」
「へえ・・・どんな風になったんだ?新部長の腕の見せどころじゃねーか」
「へへっ。まあ俺が喋るのもかったるかったんで、レギュラーだった先輩たちに一言ずつメッセージ貰うことにしたんす」
「えっ」
「ここのボタンでスタートっと・・・あっほらほらこれっすよ」
『やあ、前部長の幸村精市だ。このテニス部は素晴らしい伝統のあるわが校の誇りだ。ここで鍛えてぜひ俺たちが成し得なかった全国制覇を達成して欲しい。部長の切原赤也にしっかりついていってくれ』
『テニスには情報収集が不可欠。これは日頃の生活にも役立つこと請け合いだ』
『ヨッ!俺の天才的妙技が見たかったら高等部に来いよ!菓子持参でな』
『テニス部の練習はハードですが、きちんと丁寧にこなしていけば生徒会役員だって出来ますよ』
『俺がテニス部レギュラーだったか・・・?さあ、そうだったかもしれんし、そうじゃなかったかもしれんのう』
『うむ、まずこのテニス部に生半可な気持ちで入ることは許されない!何故なら常勝という掟に乗っ取った完全な勝利主義と徹底した反復練習が』ブツッ
「どうっすか?まあ最後は省きましたけど」
「赤也・・・」
「はい?」
「俺、レギュラーじゃなかったっけか・・・?」
「えっ・・・ああ〜!ジャッカル先輩、撮影期間インフルエンザだったんすよ!ずっと来ないから結局撮れなくて〜」
「・・・・・・!!」