→隣の財前くん

※隣の○○くんシリーズ
・・・マンションで彼と素敵な隣暮らし


「ああああナウシカぁぁあー!!!」

「・・・あの、先輩。なんなんですか」

「えっ?千歳に借りたジブリのDVDだって言ったじゃん!」

「いやちがくて、なんでそんなもんわざわざ俺の家に来て観とるんですか」

「だって光の家のテレビの方がおっきいし!画質もいいし!なんかハイテク機材があって音声も迫力あるし!!」

「はあ・・・全く、俺の憩いのプライベートエリアを独占するのやめてもらってええですかね」

「なによー!私がいると迷惑?」

「当たり前やろ。泣くわ叫ぶはでおちおち昼寝もできひんねん。とっとと自分の巣に帰って欲しいっすわ」

「・・・ふーん・・・」

「・・・何か?」

「そんなこと言っちゃって、でも光、私が置いてったブランケットとかクッションそのままにしてくれてるよね〜」

「!」

「この前ここでうとうとしちゃったときに卸してくれた歯ブラシも、洗面所にそのままだし・・・光くんやっさしー!」

「それはっ・・・たまたま捨てるの忘れとって、」

「結構神経質な光くんが?それはおかしな話ですなあ〜??もしかして私が来るの、まんざら嫌でもなかったり・・・」

「・・・・・・・・・」

「おやおや光くん、沈黙は肯定かな??」

「・・・・・・さっきから余計なことばっかり言うんは、この口ですか?」

「へ!!?ひ、光・・・なんか近っ・・・」

「先輩なんか大人しくテレビ見とけばええんや。いらんことばっか言う口は塞いだります」

「えっ何その理屈、ちょっと待・・・・・・んーー!!」

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