→隣の越前くん

※隣の○○くんシリーズ
・・・マンションで彼と素敵な隣暮らし


ピーンポーン

「はーい!・・・?リョーマくんどうしたの?」

「これ、洗濯物。風に飛ばされてこっちのベランダに落ちてたっス」

「あっタオル!わざわざありがとうね!」

「別に・・・当たり前のことでしょ」

「いやいや嬉しかったよ!そうだ、お茶でも飲んでく?」

「えっ」

「ん?なんか用事あるならいいんだけど」

「ちがっ・・・」

「じゃあ何?」

「・・・・・・あのさ、先輩、気抜きすぎっスよ。俺男なのに」

「えー?リョーマくんのことは信頼してるんじゃん!」

「何それ。俺を子ども扱いしてるってわけ?」

「そういう訳じゃ・・・だってリョーマくんだし」

「・・・・・・はぁ・・・全然警戒されないってのも考えものだよね」

「リョーマくん?」

「先輩、このタオルやっぱまだ返さない」

「は?」

「よく考えたらベランダに落ちてたんだし、カルピンが踏んだりしたかもしれないし」

「いいよそれくらい、私が自分で・・・」

「洗ってまた返しに来るから。その時までに俺、ちょっと頑張ってみることにする」

「なっ、リョーマくん?」

「絶対、無防備じゃいられなくしてやるから。覚悟しててよね、セ・ン・パ・イ!」

「は?どういう意味ー!!??」

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