→隣の遠山くん

※隣の○○くんシリーズ
・・・マンションで彼と素敵な隣暮らし


「ふー!姉ちゃん、この棚ここでええん?」

「うん、ありがとう!ごめんね金ちゃん、模様替え手伝ってもらっちゃって・・・」

「へーきへーき!ワイ暇やったし!それに姉ちゃんにはいつもおやつやら飯やらもろてるし、こんくらいなんでもあらへんて!」

「そんなペットみたいな・・・でも金ちゃんって私より体格いいってわけでもないのに力持ちだよね」

「なんやそれちっこいって言うとるん?」

「あっそういうわけじゃ・・・」

「姉ちゃんちょお手ぇ貸して?」

「?うん」

「ほら、手ぴったりくっ付けたら分かるやろ?ワイの手、姉ちゃんより随分でかいで」

「ほんとだ!大きい・・・指も長いし」

「な?手足大きい男はな、身長もよく伸びることが多いんやて。ワイもこれからグングン成長して千歳や銀みたいになるんやで!」

「ハハ、それは伸びすぎかもだけどね・・・」

「ほんまやて!そしたらもっと力も強くなるやろ。ほんでワイは姉ちゃんのこと、もっとしっかり守れるようになるから!」

「えっ」

「な?楽しみにしとってな!」

「う、うん・・・」



君が少し、大人びて見えた瞬間。
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