学芸会ごっこ


カエルの王子様ならぬカエルと王子様。





とある国にプリンス・ザ・リッパーと呼ばれる王子様がいました。

ある日、泉の側で銀のナイフを投げて遊んでいたら、お城から聞こえる「う゛ぉぉぉい!!」と言う叫び声に苛ついて、水から出てきたカエル目掛けてナイフを投げてしまいました。


「ゲロっ。」

「うしし、命中♪」

「あのー、刺すのやめてもらえますー?」

「あぁん?刺さったんなら死ねよ。てか、王子に命令とかありえねぇし。」


カッカッカッ


「あー涙でてきた。城に行って、この堕王子殺る許可もらってこよー。」

「サッサと死ねよ。クソガエル!!」


命懸けの鬼ごっこが始まってしまい、台本通りに話が進まなくなりました。

おしまい。




「う゛ぉぉぉい!!小雪!俺がまだ出てねぇのに終わらせんなぁ゛!!」

「あら、スクちゃんは声だけでも出演してるじゃない。私なんて掠りもしてないのよー!!」

「大体、あの二人に主役を回すのが悪いんだよ。僕の時間を無駄に使ったんだから、追加料金払ってよね。」

「カスが。カッ消す!!」

「ザンザス!!いきなりセットを燃やすんじゃねぇ!」

「早く消火よー!!」





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