ボツネタの裏側

「スクちゃん、あなた台詞間違えたんですって?しかも、同級生の跳ね馬のことをt…」

「う゛ぉぉぉい!!それ以上言うんじゃねぇー!!小話に載せらんなく何だろうが!!」

「やぁね。スクちゃんの頭の中が年中ピンク色なのは分かってるけど、台詞はきちんと覚えなきゃ。特に名前はねぇ…」

「ルッスーリア。テメェ、三枚に卸されてぇのかぁ゛…」

「そんなわけないでしょ。それに、小雪ちゃんがディーノをスクアーロと一緒にしないでほしいって怒ってたわよ。跳ね馬は正統派王子さまなんですって。」

「あぁ゛?あいつの中で王子っつたらベルだろうが。」

「私達が登場するまで小雪ちゃんはディーノ派だったらしいわよ。へなちょこなのに究極のボス体質っていうギャップがたまらなかったらしいわ。」

「……。」

「そう、そう。ヴァリアー初登場時に一番好きだったのは実はスクちゃんだったらしいわよ。意外よね〜」

「う゛ぉ…」

「ししし。」

「あら、ベルちゃんいつからいたの?ってどこに行くのよ。」

「小雪んとこ。」

「えっ?」

「目ン玉くり抜きゲームしてくるわ。」

「小雪ちゃん大丈夫かしら…。」

「小雪はベルのオモチャだから大丈夫だろぉ。」


このあと、小雪の悲鳴と逃げ惑う足音が屋敷中に響きわたったのは言うまでもない。




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