present for you



もう、どれだけキミに逢っていないのだろう。
国も、住む世界も違うキミと私。

こんな日々が続くのは分かっていたはずなのに自然と頬に涙が伝ってしまう。

すれ違いが続く毎日。
我慢の限界が来てしまって手に取ったケータイ電話。

そのディスプレイに映るのはキミの番号。
だけど、“迷惑かな…”という迷いからワンコールで切ってしまった。

そのままケータイを抱きしめてベッドに身体を沈め目を閉じる。

なぜか暫くして静かな室内に甲高いチャイム音が響いた。


『はい。』


誰が来たのかも確かめず扉を開ける。

その先にいたのはキミで……



「ししし、王子登場ー。」

『な、なんで…?』

「我慢すんなって。つぅか、オレのが限界。」











キミに逢えた。
なんて幸せなクリスマス。





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